要介護5でも「特養に入れない」って本当?
〜入所待ちの実態と対処法〜

● 介護制度・お金の話

要介護5でも「特養に入れない」って本当?
〜入所待ちの実態と対処法〜


■ はじめに

こんにちは、介護主任のみしょです。
現場にいると、こんな相談を本当によく受けます。
「母が要介護5なのに、まだ特養に入れないんです」――。
要介護5といえば、食事・排泄・入浴などすべてに介助が必要な状態です。
それでも入れない現実があるのはなぜか。この記事では、特養の入所待ちの実態と、家族が今すぐ取れる現実的な対処法を、介護主任の立場からわかりやすく解説します。


■ 特養とはどんな施設?

特養(特別養護老人ホーム)は、要介護3以上の高齢者が入所できる公的な介護施設です。
日常生活の介助を中心に、食事・排泄・入浴・服薬などのケアが24時間体制で行われます。
医療機関ほどではありませんが、看取りや夜間対応なども整っており、「終の棲家」として希望する方が非常に多い施設です。

しかしこの「希望者の多さ」が、最大の壁になります。
特養は公的補助があるため、月額6〜15万円程度と比較的安価で利用できます。
そのため全国的に入所希望者が殺到し、地域によっては数百人待ちということも珍しくありません。

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■ 要介護5でも入れない理由

「要介護5=最も重度だからすぐ入れる」と思いがちですが、現実はそう単純ではありません。
以下のような要因で、入所が遅れることが多いのです。

  • ① 希望者が多すぎる
    地域によっては何百人も待機しているため、要介護5でも数か月〜数年待ちになるケースがあります。
  • ② 医療依存度が高い
    胃ろう・インスリン・在宅酸素など医療的ケアが必要な方は、対応可能な特養が限られます。
  • ③ 地域差が大きい
    都市部では特養の数が不足しており、郊外や地方に比べて入所競争が激化しています。
  • ④ 在宅希望の優先度
    地域によっては「在宅が限界」「家族が介護困難」と判断された方が優先されることもあります。

要介護度が高くても、これらの条件によってはすぐに入所できないことが多々あります。
では、入れない間、家族はどうすればよいのでしょうか?


■ 特養に入れないときの選択肢

特養が空くまでの間、介護を家庭だけで抱えるのは非常に負担が大きいです。
しかし、実際には代わりになる手段もあります。現場でよく使われる3つの選択肢を紹介します。

① 老人ホームの種類を広げて探す

特養にこだわらず、有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を検討するのも現実的です。
民間運営のため費用は上がりますが、空きがある施設も多く、医療対応が整ったところもあります。
「数か月待つより、今すぐ入れる安心感」を優先するご家族も増えています。

② 在宅介護サービスを活用する

特養待ちの間は、訪問介護・デイサービス・ショートステイを上手に組み合わせましょう。
ケアマネジャーに相談すれば、負担を分散しながら自宅で安全に過ごすプランを作成してもらえます。
また、必要な時間だけ利用できる介護保険外サービスも選択肢になります。

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必要な時だけ頼める「保険外の介護支援」で家族の負担を軽減できます。

③ 情報を早めに集めて動く

「情報を持っている家族」ほど、有利に動けます。
地域包括支援センターやケアマネジャーを通じて、特養の空き状況や見学情報をこまめに確認しましょう。
また、申込みは1施設だけでなく、複数施設へ同時申込みしておくことをおすすめします。


■ 介護主任が伝えたい“現場の本音”

私自身、特養で長年勤務してきましたが、入所できず苦労しているご家族を多く見てきました。
要介護5の方でも「在宅でギリギリまで頑張っている」ケースが多く、家族の疲労は限界に達していることもあります。
それでも制度の枠に阻まれて入れない現状は、正直なところ“制度の壁”です。

ですが、「入れない=終わり」ではありません。
今は民間施設や保険外サービスも充実しており、介護保険と併用することで安全な生活を維持することも可能です。
ポイントは「早めに相談・早めに申込み」。
後回しにせず、今できる準備をしておくことが、家族の安心につながります。


■ まとめ

要介護5でも特養にすぐ入れないのは珍しいことではありません。
しかし、待つ間に介護を抱え込みすぎると、家族の心身が持ちません。
特養に限らず、民間施設・在宅支援・地域包括支援を上手に活用しながら、現実的に動くことが大切です。
家族が安心して介護を続けるためにも、今のうちに「次の一手」を考えておきましょう。

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