育休取ったら周りに迷惑?と思ってた私へ|介護職員のリアル体験記
「育休を取ると職場に迷惑をかけてしまうかもしれない…」
そんな不安を抱えている介護職員の方へ。
私自身が育休を取る前に感じていたモヤモヤ、実際に相談してみた現場の声、そして取ってみて初めてわかったことをお伝えします。
結論:育休は迷惑ではなく、次の担い手を守るための大切な選択です。
目次
- はじめに:育休を考えたあの日
- 「迷惑をかける」という思い込み
- 現場のリアルな声と体制
- 制度は“取るため”にある
- 相談して初めてわかったこと
- 取ってよかった!育休のリアル
- 周囲からの反応と職場の変化
- 育休とキャリアの両立について
- 今これを読んでるあなたへ
- まとめ:迷惑じゃない、“次の担い手”を守る選択
1. はじめに:育休を考えたあの日
「育休、取れるかな……でも、取ったら周りに迷惑かな?」
これが私の正直な気持ちでした。
介護の現場は常に人手不足。突発的な欠勤に振り回されることも少なくありません。
だからこそ「自分が抜けたら誰かが余計に負担を背負うのでは」と思い込み、なかなか育休に踏み切れませんでした。
でも実際に育休を取り、復帰した今の私があのときの自分に伝えたいのはただ一つ。
「大丈夫、迷惑じゃないよ」ということです。
2. 「迷惑をかける」という思い込み
介護の現場に限らず、多くの職場で「誰かが休めば他の誰かがカバーする」という意識があります。
この構造が、「育休=迷惑」という誤解を生んでしまうのです。
しかし、よく考えてみてください。
育休は国が定めた「育児と仕事を両立するための権利」です。
わがままでも甘えでもなく、未来を支える子どもを育てるための制度なのです。
むしろ「取りたいのに我慢して無理に働く」ことのほうが職場にとって大きなリスク。
心身の疲弊はミスや退職につながり、長い目で見れば職場全体に迷惑をかけてしまうかもしれません。
3. 現場のリアルな声と体制
私の職場も決して余裕がある現場ではありませんでした。
それでも勇気を出して上司に相談してみると、思いがけない言葉が返ってきました。
「事前にわかってるなら調整できるから大丈夫だよ」
「あなたが無理して働く方が、正直つらい」
「育休の前例ができることで、他の人も安心できるよ」
その瞬間、私が勝手に背負っていた「迷惑」という思い込みは少しずつほどけていきました。
周りは意外と理解してくれる。迷惑かどうかを決めるのは自分ではない。そのことに気づかされました。
4. 制度は“取るため”にある
育児休業制度は、労働者が安心して子育てに専念できるように設けられたものです。
実際、申請から給付までの流れは思ったよりシンプルでした。
- 育休を取りたい時期と希望期間を明確にする
- 就業規則や職場の人事に事前相談
- 育児休業給付金の申請(ハローワーク経由)
- 復帰後の働き方(時短勤務やシフト調整)の希望を伝える
制度は「遠慮して使わないため」にあるのではなく、
積極的に使うことで初めて意味を持つ仕組みです。


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