育休に入るとき、職場に伝えた言葉と反応
~男性介護職のリアルな体験談~
はじめに
「育休を取りたい」と職場に伝えるのは、正直なところ勇気がいります。
特に男性介護職の場合、「取れる雰囲気なのかな?」「現場に迷惑をかけないかな…」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
私自身、第一子誕生をきっかけに育休を取りました。
今回はその時のリアルな体験談を軸に、「どう伝えたか」「どんな反応だったか」「育休を取りやすい環境とは何か」をお伝えします。
同じように迷っている男性介護職の方の参考になれば幸いです。
1. 育休を取ろうと思った背景
私が育休を取ろうと決めたのは、第一子の誕生がきっかけでした。
妻のサポートをしっかりしたい、そして赤ちゃんの成長を間近で見守りたい。そんな想いが強かったからです。
ただ、介護現場はシフト制で人手不足。自分が抜けることで同僚に迷惑をかけるのでは、と葛藤もありました。
それでも「子育ての時間は一生に一度」「今しかできない経験」と考え、勇気を出して上司に相談しました。
2. 上司に伝えたときの言葉
実際に上司に伝えたときの言葉は、とてもシンプルでした。
「子どもが生まれる予定なので、育休を取りたいと考えています。
現場に負担をかけると思いますが、相談させてください。」
正直、緊張で心臓がバクバクしていました。
「反対されたらどうしよう」「嫌な顔をされたら…」と不安でいっぱいだったのを覚えています。
3. 返ってきた職場の反応
上司の第一声は、意外なものでした。
「いいよ。しっかり休んで、家族を大事にして。」
拍子抜けするくらいあっさりとOK。しかも「こっちは何とかするから安心して」とまで言っていただき、思わずホッとしました。
「育休を取るのはわがままではない」「ちゃんと理解してもらえる」と知れた瞬間でした。
4. フロアのスタッフたちの空気感
同僚たちの反応も温かいものでした。
「いい経験になるよ」「奥さんも助かるだろうね」と声をかけてくれたり、「戻ってくるときは腕落ちてるんじゃない?(笑)」なんて冗談も飛び交いました。
もちろん内心では「人手が減って大変」と思った人もいたはずですが、表立って否定的な言葉はありませんでした。
全体として「お互いさま」という雰囲気が根づいていたのだと思います。
5. 「すんなりOK」が与えてくれた安心感
この「すんなりOK」の空気があったからこそ、私は育休中も安心して家族に向き合うことができました。
「戻る場所がある」という安心感は、心を支える大きな力になります。
そして、復帰後も「おかえり」と迎えてもらえる職場だったことで、スムーズに現場に戻ることができました。
この経験を通して「育休は個人の権利であると同時に、職場全体で支えるもの」だと実感しました。
6. 育休を取りやすい職場とは?
私の経験から、育休を取りやすい職場にはいくつかの条件があります。
- 上司が理解を示してくれる
- 同僚同士に「お互いさま」の意識がある
- 制度の説明や手続きが明確である
「制度があるか」だけではなく、実際に「人の雰囲気」が大切だと感じました。
逆に言えば、雰囲気が悪い職場だと、制度があっても利用しづらいのです。
7. 育休を伝えるときの実用的なコツ
ここからは、これから育休を考えている方に向けて、私なりの実用的なアドバイスをまとめます。
●タイミングは「できるだけ早め」に
シフト調整や人員補充が必要になるため、早めに伝えるのがベターです。
私は妻の妊娠が安定期に入ったタイミングで相談しました。
●伝えるときは「感謝」と「配慮」を添える
「現場に負担をかけてしまうと思いますが…」と一言添えるだけで、受け取る側の印象は大きく変わります。
「権利だから取ります!」ではなく、「みんなの協力が必要です」と姿勢を示すことが大切です。
●制度や手続きも事前に確認しておく
育児休業給付金や社会保険料免除など、制度面の知識を持っておくと安心です。
ハローワークや会社の人事担当に確認してから話すと、スムーズに話が進みます。
8. 復帰後に感じたこと
育休から復帰したとき、最初は「ブランクがあるかな?」と不安もありました。
でも実際には、同僚が温かくサポートしてくれ、すぐに馴染むことができました。
むしろ「育休で得た経験」が仕事に活きることもありました。
例えば「夜中に起きる生活リズム」「家事や子育てを同時進行でやる大変さ」を身をもって知ったことで、利用者家族への理解が深まったのです。
9. 男性育休をもっと当たり前に
男性の育休取得率は年々上がっていますが、まだまだ職場によって差があります。
「言い出しにくい」「周りの目が気になる」という雰囲気をなくしていくことが必要です。
育休を取った人の体験談を共有することで、次の誰かの勇気につながる。
私の経験も、少しでも背中を押せたら嬉しいです。
まとめ
- 育休を取るときは「早めに」「配慮を示して」伝える
- 理解ある上司と「お互いさま」の雰囲気が安心感をつくる
- 復帰後もスムーズに戻れる環境なら、育休中に安心して家族に向き合える
- 男性介護職でも育休は「当たり前」に取れる社会にしていこう
育休を考えている男性介護職の皆さん。
一歩踏み出すと、思っている以上に職場は理解を示してくれるかもしれません。
その勇気が、家族にとっても、自分にとっても大切な時間をつくります。
📌補足:
記事中で紹介した 家事代行サービスCaSy や 介護専門求人サイト「かいご畑」 なども、育休中・復帰後の生活を支える強い味方になります。ぜひ参考にしてみてくださいね。


コメント