男性介護職は育休を取れるのか?|現役介護主任が語るリアルな実態とキャリア戦略
こんにちは、介護歴20年・現役で介護主任をしているみしょです。
今回は「男性介護職の育休取得」について、現場で見てきたリアルと、実際にどうキャリアにつなげていけるのかをお話しします。
介護業界は人手不足と言われる一方で、育休制度の活用や男性の取得率はまだまだ低いのが現状です。
「本当に取れるの?」「復帰後に不利にならない?」と不安を抱える方も多いはず。
この記事では、制度の基本から実際の体験談、そして育休中の時間をどう活かせるかまで、じっくり解説していきます。
■ 男性介護職の育休、制度上は取得可能!
まず大前提として、育休は法律で定められた権利です。性別に関係なく、一定の条件を満たせば誰でも取得できます。
ただし、介護の現場では「男性が長期間休む」というケースがまだまだ浸透していません。
人員配置の厳しさから、「実際には取りにくい」という声を聞くことが多いのも事実です。
- 職場の理解度に左右される
- シフト制なので代替要員の確保が難しい
- 「男性だから育休は不要では?」という偏見も一部残っている
こうした背景から、制度上は可能でも現場でのハードルがあるのが現実です。
しかし最近は、国や自治体も男性の育休取得を後押しする動きを強めています。特に2022年に改正された「育児・介護休業法」により、職場は育休の制度を周知・意向確認する義務を負うようになりました。
■ 実際に取得した男性介護職の事例
私の施設でも、ここ数年で男性職員が育休を取得するケースが出てきました。
ある30代の男性職員は、奥さんの出産をきっかけに半年間の育休を取得。
「最初は言い出しづらかったけど、上司が理解を示してくれたので安心した」と話していました。
復帰後もキャリアに不利益はなく、むしろ「家庭を大事にできる職場」というイメージが広がり、採用活動でもプラスになった面があります。
本人も「子どもとの時間をしっかり持てたことで、精神的に余裕が生まれた」と話していました。
■ 育休を取得するメリットと不安
メリット
- 子育ての時間をしっかり持てる
- 家庭と仕事の両立感覚を身につけられる
- 復帰後もチームワークを意識できるようになる
不安要素
- 収入減(育児休業給付金である程度は補填されるが100%ではない)
- 復帰後の業務ブランク
- 「周囲に迷惑をかけたのでは」という心理的な不安
この不安を和らげるためには、事前の職場との話し合いがとても大切です。
また、育休中の時間を「スキルアップ」に充てることで、復帰後のキャリアにもプラスにつなげられます。
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■ 育休を取得するためのステップ
実際に育休を申請・取得する流れを整理してみましょう。
- 出産予定日の数か月前から上司に相談
- 取得期間・復帰時期を明確にする
- 業務の引き継ぎを事前に準備
- 制度内容や給付金の手続きを確認
特に大切なのは「相談を早めにすること」です。
シフト制の介護現場では、急な人員調整が難しいため、できるだけ早く伝えることでスムーズに進みます。
■ 育休後のキャリアをどう描くか?
育休を取ることはゴールではなく、その後のキャリアをどう歩むかが大切です。
復帰後に「もっと柔軟に働きたい」と考える人もいれば、「専門職としてさらにキャリアを積みたい」と考える人もいます。
ここでポイントになるのが「転職」や「資格取得」の選択肢です。
家庭環境の変化に応じて、働き方や職場を見直すのはむしろ自然なことです。
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■ まとめ|男性介護職も育休は「取れる」し「活かせる」
男性介護職の育休取得は、制度的には可能ですが、現場の理解や調整が必要です。
それでも、実際に取得している人は増えており、復帰後にキャリアを活かしているケースもあります。
- 早めの相談と計画がカギ
- 育休中は子育てとスキルアップの両立が可能
- 復帰後は転職や働き方の見直しも選択肢
介護の現場で男性も育休を取ることが当たり前になれば、業界全体の働きやすさも変わっていきます。
「取りたいけど不安…」という方は、まずは制度の確認と職場への相談から一歩踏み出してみてください。
この記事が、男性介護職の方が安心して育休を考えるきっかけになれば嬉しいです。


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