男性育休を実際に取って感じたリアルな体験談と本音
こんにちは、介護主任のみしょです。
今日は少し視点を変えて、私自身が経験した「男性育休」について語りたいと思います。介護業界で働いていると、女性の育休はよく見かけますが、男性が育休を取るのはまだまだ珍しい現実があります。実際に私が育休を取得したときも、正直なところ周囲の反応や不安は少なくありませんでした。
ですが、あの期間があったからこそ、今の家族の関係性や自分の働き方に対する考え方が大きく変わったと感じています。
男性育休を取る前に感じた不安
育休を取ろうと考えたとき、一番最初に浮かんだのは「収入は大丈夫だろうか」という不安でした。私自身、介護職という仕事柄、収入が決して高いわけではありません。育休中は手当が出るといっても満額ではなく、日々の生活費や住宅ローン、子どもの将来の教育資金を考えると、不安は尽きませんでした。
さらに職場の目も気になりました。「男性が育休?」「そんな長く休んで大丈夫?」という声が出るのではないかというプレッシャーもありました。介護の現場は人手不足ですから、自分が抜けることで同僚に負担をかけてしまうのではないか、と罪悪感すら覚えたのです。
それでも、妻が第一子の出産を控え、心身ともに不安定になっている姿を目の前で見たとき、私は「今しかできないことがある」と決心しました。お金や仕事は後から取り戻せるかもしれない。でも、この瞬間だけは戻ってこない。そう思って、育休を申し出たのです。
実際に育休に入ってみてわかったこと
育休に入った初日、正直に言うと「どう過ごせばいいんだろう」と戸惑いました。今まで毎日仕事に出ていた生活が急に一変し、家で赤ちゃんと過ごす時間が始まる。赤ちゃんの泣き声で一日が刻まれていく感覚に、最初は自分自身がついていけませんでした。
特に大変だったのは夜中です。2〜3時間おきに起きる赤ちゃんに合わせて、私も眠れない日々が続きました。昼間も泣き止まない赤ちゃんをあやす中で、妻と気持ちがすれ違いそうになることもありました。「俺だって寝てない」「私はもっと大変」という不毛なやり取りに発展しそうな夜もありました。
でも、そんなときこそ「一緒に育てている」という意識が大切だと気づきました。夜中のミルクを私が担当したり、オムツ替えを積極的にやることで、妻の表情が少しずつ和らいでいきました。ある夜、私があやしてやっと眠った赤ちゃんを見ながら、妻が「ありがとう、私一人じゃ絶対無理だった」と涙を流した瞬間、育休を取って本当に良かったと思ったのです。
夫婦の関係が大きく変わった
育休を取る前は、家事も育児も「手伝う」という感覚がどこかにありました。しかし実際に数か月間、家事・育児をほぼフルで担う生活を経験してみると、それがいかに大変かを身をもって理解しました。
洗濯や掃除、買い物をこなしながら、授乳やおむつ替えに追われると、気づけば一日があっという間に過ぎていきます。妻が日々これを一人でこなしていたのかと思うと、尊敬の念しかありません。
その経験があったからこそ、復職してからも「手伝う」ではなく「一緒にやる」という意識が強くなりました。ゴミ出しひとつにしても、料理の下ごしらえにしても、自然に動けるようになったのです。その積み重ねで夫婦の関係もずいぶん変わりました。以前よりも対等で、チームとして協力し合える関係に近づいたと思います。
職場復帰後に感じたこと
育休から職場に戻ったとき、最初は「ちゃんとやっていけるだろうか」と不安がありました。しかし実際には、思っていたよりスムーズに復帰できました。理由はシンプルで、育休中に培った「時間管理」と「気持ちの切り替え」が役立ったからです。
赤ちゃんのリズムに合わせて生活していると、限られた時間で効率的に動くスキルが自然と身につきます。また、思い通りにならないことに直面する中で「まあ、いいか」と切り替える柔軟さも身につきました。これらは介護の仕事にも直結していて、復帰後は以前よりも落ち着いて働けるようになったと感じます。
男性育休を迷っている人へ伝えたいこと
もし今、男性育休を取ろうかどうか迷っている方がいたら、私は声を大にして「取った方がいい」と伝えたいです。もちろん収入の不安や職場への遠慮はあるでしょう。ですが、その不安は制度や周囲のサポートを活用することである程度カバーできます。
一方で、子どもが小さいこの時期にしか得られない時間は、二度と取り戻すことはできません。赤ちゃんの笑顔や成長を一番近くで見守れるのは、人生の宝物になります。そして何より、妻との関係、家族としての絆が深まるのは、育休を経験したからこそ得られる大きな価値だと思います。
「育休は女性が取るもの」という古い考えは、確実に変わりつつあります。だからこそ勇気を持って一歩を踏み出してみてほしいのです。
育休中に役立ったサービス
ここで、私自身が育休中に助けられたサービスを2つ紹介します。家事や育児に追われる日々の中で、無理をせず頼れるものは頼ることが大切です。
CaSy(カジー)|家事代行サービス
掃除や料理などをプロにお願いできる家事代行サービスです。育休中は赤ちゃんのお世話で手一杯になり、部屋が散らかることもしばしばありました。そんなときにCaSyを利用して掃除をお願いすると、心に余裕が生まれます。
【CaSy】
👉 CaSy(カジー)の詳細はこちら
エキサイトお悩み相談室|24時間オンライン相談
育休中、夫婦で抱える不安や子育ての悩みを誰かに相談したいと思うことがありました。そんなとき、オンラインで専門家に気軽に相談できる「エキサイトお悩み相談室」は心強い存在でした。自分だけで抱え込まず、専門家の意見を取り入れることで安心感が得られます。
【エキサイトお悩み相談室】
👉 エキサイトお悩み相談室の詳細はこちら
まとめ
男性育休はまだ一般的とは言えませんが、実際に経験してみてわかったのは「育休は家族にとって大きな転機になる」ということです。お金や仕事の不安はあっても、それ以上に得られるものがありました。
赤ちゃんと過ごした日々、夫婦で支え合った時間は、今の私にとってかけがえのない財産です。これから育休を考えている方にとって、私の体験談が少しでも背中を押す材料になれば嬉しいです。


コメント