家族と職員が“いい関係”になるコツ
【家族介護者向け|心の支え・実用的な話】
「介護施設の職員とうまくやっていけるか不安」
「言いたいことはあるけど、関係が悪くなりそうで言えない」
そんな思い、ありませんか?
実は、“ちょっとした工夫”で、職員との関係はグッと良くなります。
そのコツを、現場で見てきた経験からご紹介します。
コツ1:まずは「名前を覚える」
これは一番シンプルですが、とても効果的な方法です。
「この前の○○さんが言ってたんですけど…」
「今日の担当の△△さん、いつも助かります」
こんなふうに名前を呼んでもらえると、
職員側も「ちゃんと見てくれているんだ」と感じて、
自然と距離が近くなります。
コツ2:「ありがとう」と一言添える
介護の現場は、想像以上に忙しくて心がすり減りがち。
そんな中での、たった一言の「ありがとうございます」は、
心にしみます。
もちろん、感謝を伝えるためだけに無理する必要はありません。
でも、思ったときに思ったまま伝えるだけで、空気は変わります。
コツ3:「聞いてもいいですか?」から始める
何か気になることがあったとき、
「ちょっといいですか?聞きたいことがあって…」と声をかけると、
職員は構えずに聞きやすくなります。
いきなり「どうなってるんですか!?」と聞かれると、
どうしても身構えてしまいますよね。
柔らかいクッション言葉が、関係をやわらかくしてくれます。
コツ4:「困ってます」と素直に言う
介護する家族も、悩んで、迷って、時に疲れ果てます。
そんなときは、遠慮せずに職員に打ち明けてください。
「実は家ではこんな感じで…」
「夜、眠れなくて心配で…」
こうした声があると、職員も関わり方を考え直すきっかけになります。
コツ5:「完璧を求めない」ことが信頼につながる
介護職員も人間です。
失敗したり、気が回らないこともあります。
でも、そこに対して「なんでできないの!」と責められると、
どうしても壁ができてしまいます。
もちろん、改善してほしいことは伝えてOK。
ただそのときに、「こうしてもらえると助かるんですが…」という言い方にするだけで、
伝わり方がまるで違います。
まとめ:「気持ちのキャッチボール」がいい関係をつくる
家族と職員は、同じ“チーム”です。
ゴールは、利用者さんが穏やかに過ごせること。
そのために大切なのは、
小さな気持ちのキャッチボールを重ねることです。
ちょっとした挨拶、感謝、質問、相談――
その積み重ねが、信頼を育ててくれます。
「うまくやれるか不安」と思ったときは、
ぜひこの5つのコツを思い出してみてくださいね。
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