ショートステイってどんなとこ?上手な使い方と注意点【ご家族向け】

● 介護の始め方


ショートステイってどんなとこ?上手な使い方と注意点【ご家族向け】

ショートステイってどんなとこ?上手な使い方と注意点【ご家族向け】

こんにちは、介護歴20年・現役の介護主任をしているみしょです。
「介護をしているけど、少し休みたい」「自分の体調が悪いときや、冠婚葬祭のときにどうしよう…」そんな悩みを抱えたご家族にとって、頼りになるのが ショートステイ(短期入所生活介護) です。

この記事では、ショートステイの仕組みから、利用の流れ、上手な使い方、そして現場から見た注意点までを詳しくお伝えします。
読み終える頃には「自分の家庭ではどう使えばいいか」がきっと見えてくるはずです。


■ ショートステイとは?

ショートステイとは、介護保険サービスの一つで、要介護認定を受けている高齢者が 数日〜数週間、施設に宿泊して介護や生活支援を受けられる仕組み です。

主な目的は大きく2つあります。

  • ご家族(介護者)の負担を軽減する「レスパイトケア」
  • ご本人の心身機能の維持・社会的交流の場の提供

施設の種類によって特色が異なり、代表的なものは以下の通りです。

  • 特別養護老人ホーム(特養):介護度が高めの方でも利用可能
  • 介護老人保健施設(老健):医療的ケアやリハビリに強い
  • 小規模多機能型居宅介護:地域密着で柔軟な利用が可能

つまりショートステイは「家族が少し休むため」だけでなく、
「本人にとっても生活リズムを整えたり、人との関わりを持つための大切な時間」なのです。


■ 利用の流れと申し込み方法

初めて利用するときは「どこに相談したらいいの?」と迷う方も多いです。基本的な流れは以下の通りです。

  1. ケアマネジャーに相談
    → ケアプランにショートステイを組み込んでもらう。
  2. 施設の空き状況確認
    → 希望の日程で利用できるか調整。
  3. 事前面談・契約
    → 健康状態や普段の生活リズムを共有。
  4. 利用開始
    → 実際に宿泊し、食事・入浴・排泄・レクリエーションをサポートしてもらう。

※緊急の場合でも、ケアマネや包括支援センターに相談すれば、最短で即日から利用できるケースもあります。


■ 費用の目安

ショートステイの費用は介護保険の自己負担(1〜3割)+食費・居住費・日常生活費で構成されます。

例:要介護2の方が特養で1泊2日利用する場合(1割負担)

  • 介護サービス費:約2,500円
  • 食費・居住費:約3,000円
  • 合計:約5,500円/日

負担を軽減する制度として「高額介護サービス費制度」や「食費・居住費の補足給付(減額制度)」があります。
経済的に心配な場合は、必ずケアマネジャーに確認しましょう。


■ ショートステイの上手な使い方

実際に利用しているご家庭の事例を交えながら、上手に活用するコツを紹介します。

① 家族のレスパイト(休息)

介護は24時間365日続きます。ご家族が疲れてしまえば共倒れになりかねません。
定期的にショートステイを利用し、自分の体と心を休めることは「介護放棄」ではなく「継続するための工夫」です。

② ご本人のリフレッシュ

「家では動かないけど、ショートステイでは体操に参加する」「同年代の人と話せる」など、ご本人にとってもプラス効果があります。

③ 将来の入所に向けた“お試し”

いずれ施設入所を検討している場合、ショートステイを「お試し利用」として経験しておくとスムーズです。
施設の雰囲気や職員の対応を体験することで、安心して判断できます。


■ 利用時の注意点

便利なサービスですが、注意点もあります。

  • 人気の時期は予約が取りにくい(お盆・年末年始など)
  • ご本人の不安や混乱(特に認知症の方は環境の変化で混乱しやすい)
  • 感染症リスク(集団生活のため、体調管理に注意)
  • 持ち物の準備(薬・衣類・日用品の不足がトラブルの元)

これらを避けるには「事前準備」と「情報共有」が大切です。
特に認知症の方の場合は、普段の生活リズムや好きなもの・嫌いなものを職員に伝えておくと安心です。


■ 家族が抱えやすい不安と解決策

「預けたら寂しがるのでは?」「職員さんに迷惑をかけないかな?」と不安に思うのは当然です。
しかし、介護職から見れば「休んでくれてありがとう」なのです。ご家族がリフレッシュして、また元気に介護を続けてくれることが一番だからです。

利用後に不安や疑問があれば、必ずフィードバックをしましょう。職員も次回に活かせます。


■ 現役介護主任からのアドバイス

私は現場で多くのご家族を見てきましたが、介護が長期化するほど「無理をしてしまう家族」ほど限界を迎えやすいです。
だからこそ、ショートステイは「ギリギリになってから使う」より「定期的に計画的に使う」ことをおすすめします。

介護は「1人で背負うもの」ではありません。
ショートステイは家族を支える仕組みの一つ。
うまく活用して、無理のない介護生活を続けましょう。


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■ まとめ

ショートステイは「介護する家族の休息」と「本人の生活の充実」を両立できる大切なサービスです。

  • 数日〜数週間、施設で介護を受けられる仕組み
  • 家族のレスパイトや本人のリフレッシュに最適
  • 利用には計画性と事前準備が大切

「介護は頑張りすぎないこと」が長続きの秘訣。
ぜひショートステイを上手に活用して、ご家族とご本人にとって安心できる暮らしを作っていきましょう。

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