男性でも育休取れるって、もっと知られていいと思う|介護職の育休リアル
はじめに
こんにちは、介護福祉士の「みしょ」です。
今回は、「男性でも育休は取れる!もっと気軽に取っていい!」というテーマでお話しします。
ぼく自身、2025年8月から育児休暇を取る予定です。
正直、不安もあります。でも同時に、「これってもっと当たり前になっていいのでは?」とも思うようになりました。
そんな気づきや想いを、介護現場のリアルな視点からお伝えします。
1. 男性の育休取得率は、まだまだ低い現実
厚生労働省のデータによると、男性の育休取得率は2024年度時点で約25%。
制度としては整っているのに、実際に取る人はまだまだ少ないのが現実です。
特に介護・医療業界では、「取った人を見たことがない」という声が圧倒的。
人手不足・シフト制・突発対応が多い職場では、「自分が抜けたら回らない」と感じる人が多いんです。
でもその背景には、制度の問題ではなく、「空気の問題」が大きいと感じています。
「取っていいけど、取りにくい」──。
それが、男性の育休を遠ざけている最大の理由です。
2. 「取れるけど、取っていいの?」という葛藤
ぼく自身、育休を考え始めたとき、いちばん最初に浮かんだのは「迷惑をかけてしまうのでは」という不安でした。
夜勤の調整、勤務のシフト変更、同僚の負担。
考えれば考えるほど、言い出せない理由ばかりが出てきました。
でもある日、ふと上司に打ち明けてみたんです。
「実は育児休暇を取りたいと思ってまして…」
すると返ってきた言葉は、意外にもあっさりしていました。
「いいじゃん。今しかできない経験だし、全力でやってこい」
拍子抜けしました。でも同時に、「言ってよかった」と心から思いました。
つまり、自分が勝手に“空気の壁”を作ってただけだったんです。
3. 現場の仲間たちの反応は?
正直、もっと冷ややかな反応を想像していました。
でも実際は、「おぉ〜!すごいじゃん!」「子どもの成長、一緒に見れるのいいね!」と、意外なほどポジティブな声ばかり。
中には、「自分も取りたかったけど、タイミング逃したんだよね」と話してくれた先輩もいました。
育休はまだ“特別なこと”に感じる人も多いですが、
実は多くの人が「本当は取りたい」と思っているのかもしれません。
ぼくが育休を取ることで、次の誰かが「自分も言ってみようかな」と思えるなら、それだけでも意味があると思っています。
4. 育休を「取る勇気」が家庭にも職場にも良い影響を与える
育休を取ると、仕事を離れて“家庭の中”に深く関わることになります。
夜泣き、ミルク、オムツ替え、家事の分担……。正直、大変です。
でも同時に、「妻の大変さ」「子どもの変化」「家族というチーム感」を肌で感じられます。
育休を経験した男性が戻ってくると、現場でも優しさが増えるんです。
利用者様への関わり方も、どこか穏やかで、柔らかくなる。
ぼくの周りでも、育休を経て「家族への見方が変わった」と話す職員がたくさんいます。
だから、育休を取ることは、“家族のため”でもあり、“介護の現場のため”でもあると感じます。
5. 男性育休を広めるために必要な「3つのこと」
では、どうすれば男性の育休がもっと広まるのか。
ぼくが感じたポイントはこの3つです。
- ① 育休を取った男性が声を上げる
体験談が増えれば、「取っても大丈夫なんだ」と思える人が増えます。 - ② 職場が“代わりを育てる文化”を持つ
「誰かが抜けても回る職場」を作ることで、みんなが休みやすくなります。 - ③ 管理職が「育休を応援する姿勢」を見せる
上が理解していれば、下の世代も動きやすくなるんです。
つまり、「仕組み」ではなく「空気」を変えていくことが大切。
ぼく自身のような現場の声が、少しでもそのきっかけになれば嬉しいです。
6. 育休を取る前に準備しておきたいこと
- ✔ 家計の見直し(給付金や手当の確認)
- ✔ 職場への正式な申請タイミング
- ✔ 育休中の保険や年金の扱い
- ✔ 復職後のシフト調整・勤務形態の確認
「とりあえず申請」ではなく、少し準備をしておくと安心です。
特に介護職はシフト制のため、上司やリーダーと早めに話すことがポイントです。
また、育休中は学び直しのチャンスでもあります。
資格の勉強やスキルアップを並行して進めておくと、復職後に自信を持って戻れます。
7. まとめ|育休は「取れる」だけじゃなく「取っていい」
育児休暇は、法律で認められた“誰にでもある権利”です。
けれど実際に使うには、職場の理解・空気・そして勇気が必要。
でも一歩踏み出してみると、「思っていたよりずっと温かい世界」が待っていることに気づきます。
男性の育休は、家族のためでもあり、介護職の未来のためでもある。
そんな気持ちを胸に、ぼくも自信を持って育休に入ります。
この記事が、誰かの「第一歩」につながれば嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

コメント