介護うつを防ぐには?家族のメンタルを守る5つのヒント

● 介護の始め方

介護うつにならないためのヒント10選|現役介護主任が解説

こんにちは、介護歴20年・現役の介護主任をしているみしょです。
介護の現場に長く携わっていると、どうしても耳にするのが「介護うつ」という言葉です。
実際、介護を続ける中で心が疲れ果ててしまい、うつ状態に陥ってしまう方は少なくありません。厚生労働省の調査でも、家族介護者のおよそ3割が抑うつ傾向にあるとされています。

この記事では、私自身の経験や現場での声を踏まえながら、「介護うつを予防するための実用的なヒント10選」を紹介していきます。
さらに、介護を続ける方が少しでも楽になるよう、利用できるサービスやサポートも具体的にお伝えします。


■ 介護うつとは?

「介護うつ」とは、長期間の介護負担によって心身のストレスが限界を超え、うつ症状が出てしまう状態を指します。
代表的なサインは以下の通りです:

  • 気分が落ち込み、何もする気が起きない
  • 眠れない、または眠りすぎてしまう
  • 食欲の低下、または過食
  • 介護に対してイライラが強くなる
  • 「もう無理だ」「消えてしまいたい」といった気持ちになる

介護うつは、放っておくと深刻な心身の不調につながります。
だからこそ、早めに気づき、予防・対策を取ることがとても大切です。


■ 介護うつにならないためのヒント10選

① 完璧を求めない

介護をしていると「全部自分がやらなきゃ」という気持ちになりがちです。
しかし、人間ですから完璧は不可能。たとえば「今日は入浴できなかったけど、清拭だけできた」「ご飯は買ってきたお弁当でも食べられた」——それで十分です。小さな達成を認め、自分を責めないことが心を守る第一歩です。

② 一人で抱え込まない

介護うつの大きな原因の一つが「孤独」です。
親族やきょうだい、地域包括支援センター、ケアマネジャーに思いを話すだけでも気持ちは軽くなります。「弱音を吐いてはいけない」と思う必要はありません。

③ 自分の時間を確保する

介護に追われる毎日でも、自分の趣味や休息の時間は絶対に必要です。
例えば30分だけ好きな音楽を聴く、散歩する、カフェでお茶を飲む。それだけでリフレッシュになります。罪悪感を持たず「自分のための時間」を組み込みましょう。

④ 外部サービスを活用する

訪問介護やデイサービス、ショートステイなど、介護保険で使えるサービスは積極的に利用しましょう。
「お金がかかるから」と我慢して倒れてしまっては元も子もありません。介護は長期戦だからこそ、外部の力を借りるのは必要な選択です。

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⑤ 気持ちを書き出す

日記やメモに「今日の気持ち」を書き出すだけでも整理できます。怒りや不安は頭の中に閉じ込めると大きくなりますが、文字にすることで客観的に見られるようになります。

⑥ 専門家に相談する

心の不調を感じたら、早めに専門家に相談しましょう。
心療内科やカウンセリングはもちろん、最近はオンラインで気軽に受けられるカウンセリングサービスもあります。「話すだけで軽くなる」ことも多いのです。

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⑦ 仲間とつながる

介護者同士のコミュニティに参加するのも有効です。「自分だけじゃない」と感じられるだけで救われます。SNSや自治体の介護者カフェなどもチェックしてみましょう。

⑧ 運動や睡眠を大切にする

心の健康は体の健康と直結しています。
軽いストレッチやウォーキング、十分な睡眠を意識するだけでもストレス耐性が変わってきます。

⑨ 医療や介護制度を知る

介護の制度やサービスを知らずに「全部自分でやるしかない」と思い込む人は多いです。
しかし、知識を持つことで選択肢が広がり、心の余裕も生まれます。地域包括支援センターに相談するのが一番の近道です。

⑩ 「介護はチーム」と意識する

介護は一人で背負うものではありません。家族・医療・介護サービス、そして地域社会と「チーム」で支えていくものです。
「自分が倒れたら介護も成り立たない」という意識を持ち、自分を大切にすることが最終的に家族のためになります。


■ まとめ

介護うつは、誰にでも起こりうる問題です。しかし、ちょっとした考え方の工夫やサポートの利用で、大きく防ぐことができます。
今回紹介した10のヒントをぜひ日常に取り入れてみてください。

そして忘れないでほしいのは——
「自分を守ることも介護の一部」だということです。

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この記事が少しでも介護者の皆さんの支えになれば嬉しいです。
これからも現場からのリアルな情報を発信していきます。

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