こんな職場は辞めてOK!
ブラック介護施設の特徴5選

● 介護職のリアル・転職事情

こんな職場は辞めてOK!
ブラック介護施設の特徴5選【現役主任が本音で解説】


目次

  1. はじめに:違和感は身体と心のサイン
  2. 第1位:人手不足が“正常化”されている職場
  3. 第2位:パワハラ・モラハラが“空気”になっている
  4. 第3位:「善意」と「サービス残業」がセットになっている
  5. 第4位:上司が“現場を知らない・見ない・動かない”
  6. 第5位:新人が育たず、すぐ辞める
  7. 現役主任からのメッセージ:辞める=逃げではない

1. はじめに:違和感は身体と心のサイン

「この職場、なんかおかしいな」
最初は小さな違和感かもしれません。けれど、それを放置して働き続けていると、やがて心も身体も悲鳴を上げてしまいます

介護の現場には、やりがいや温かさが確かにあります。でも一方で、「熱意」を逆手にとるブラックな職場も、現実には存在しています。

私は現役の介護主任として、多くの現場やスタッフの声を見てきました。
今回は、その経験をもとに「本当にヤバい介護施設の特徴」を、理由と背景を添えてランキング形式で解説します。

第1位:人手不足が“正常化”されている職場

  • 「今日は3人欠勤。で、どう回すの?」
  • 「昼ごはん?18時にようやく…夜勤者もう来てるやん」

これは、人手不足が一時的ではなく“日常”化している職場の症状です。

スタッフが定着せず、休職や退職が繰り返されることで、常に誰かが“穴埋め”に入るのが当たり前。結果として…

  • ケアより「作業」優先
  • トイレ誘導や声かけが後回し
  • 記録がたまる・遅れる

介護の質も、人としての尊厳も削られていきます。
「自分らしく働けていたはずの自分が、どこかに消えてしまった」と感じたら、それが限界のサインです。

第2位:パワハラ・モラハラが“空気”になっている

  • 「また怒鳴り声…でも誰も止めない」
  • 「相談したら、“気にしすぎ”で片づけられた」

暴言・威圧・無視――。
これらが日常的に飛び交い、それを周囲が見て見ぬふりをしている職場には、支える文化がありません

しかも厄介なのは、それが「厳しさ」「リーダーシップ」として肯定されていること。

  • 声が大きい=指導力がある
  • フォローなしの指摘が当たり前
  • 苦情を言っても、「またか」と流される

これは完全に、“心が壊れる環境”です。
介護はチームワーク。誰かが萎縮している現場では、良いケアも育ちません。

第3位:「善意」と「サービス残業」がセットになっている

  • 「みんなボランティア感覚で動いてる」
  • 「時間外対応が“やさしさ”で処理される」

一見“思いやり”に見えるこの状況、実はやりがい搾取です。

  • 休日に電話で業務指示
  • 行事準備に“有志”として参加
  • 記録作業を「勤務外でやっといて」

これは、制度整備の不備や、管理職の無関心が原因です。
あなたの努力不足ではありません。

介護は「人のために働く」仕事ですが、それは自分を犠牲にすることとは違います
心身を守るために、「ここまで」というラインを自分で決めることは、むしろ大切です。

第4位:上司が“現場を知らない・見ない・動かない”

  • 「言ってもムダ、上は何もしてくれない」
  • 「システムや記録が現場に全然合ってない」

現場を“数字”でしか見ない管理職の下では、スタッフの声は届きません。

  • 現場が苦しんでいても、問題視されない
  • 苦情や事故も、対応を丸投げ
  • 辞めた職員を「合わなかった」と片づける

私が主任になってから、こうした“壁”をいくつも見てきました。

現場を見ない上司のもとで働き続けても、環境は変わりません。
「上が動かなければ、下が潰れる」――それが現場のリアルです。

第5位:新人が育たず、すぐ辞める

  • 「また新人が辞めた…これで3人連続」
  • 「誰が教育担当なのかも分からない」

これは、その施設に“人を育てる文化”がない証拠です。

  • 教える余裕がない
  • 「見て覚えて」の放任主義
  • 小さなミスに対して厳しすぎる

新人が「定着しない」のではなく、「定着できない」環境になっているんです。
こんな状態では、人材育成も、現場の未来も築けません。

現役主任からのメッセージ:辞める=逃げではない

私はこれまで、何人ものスタッフの「限界」を見てきました。
そして感じたのは、「辞めたい」と思う人ほど、真面目にがんばりすぎてるということ。

  • 迷惑をかけたくない
  • もう少し我慢できるかも
  • 自分が弱いだけかもしれない

…そうやって自分を責めてしまう人ほど、心が壊れる一歩手前です。

辞める決断は、逃げじゃない。
それは「自分を守る強さ」です。

介護の仕事自体は素晴らしい。
でも、働く場所は選んでいい。
あなたが安心して笑える職場は、きっとあります。


🔚まとめ

  • ✅ 職場に「おかしさ」を感じたら、無理せず立ち止まってOK
  • ✅ あなたの不調は“心のブレーキ”かもしれません
  • ✅ 「辞める」という選択肢は、自分を守る一歩です

✉️ もし今、苦しんでいるあなたへ

転職は、次の職場を選ぶ“権利”です。
自分に合った環境で、介護という尊い仕事を続けるためにも、まずは心と体の声に耳を傾けてください

「あなたの笑顔が戻る日」は、きっとそう遠くありません。

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