はじめに
「最近、親の様子がちょっとおかしい…もしかして認知症?」
そう思っても、何をどう確認すればいいのか分からず、不安になりますよね。
この記事では、認知症の“初期サイン”を家族が気づきやすいポイントからまとめました。
早めに気づくことで、できる対策も増えていきます。
「もしかして…」と思ったときに、ぜひチェックしてみてください。
サイン1:同じ話を繰り返すようになった
短期記憶の低下は認知症の初期症状でよく見られます。
「さっきも聞いたな…」「さっき話したこと、また言ってる」――
こうした“くり返し”が頻繁になってきたら、要注意です。
サイン2:日付や時間、場所が分からなくなる
- 「今日は何日?」と何度も聞いてくる
- 季節に合わない服装をしている
- よく知っている道で迷子になる
これらは“見当識障害”と呼ばれ、認知症の大きなサインのひとつです。
サイン3:お金の管理ができなくなってきた
- 財布にいくら入っているか分からない
- 同じ物を何度も買ってくる
- 高額な契約や詐欺まがいの話に乗ってしまう
金銭管理が難しくなるのも、家族が気づきやすいポイントです。
サイン4:怒りっぽくなる・疑い深くなる
「財布を盗まれた」「誰かが悪口を言ってる」など、根拠のない被害妄想が出てくることがあります。
また、急に怒りっぽくなったり、性格が変わったように感じることもあります。
サイン5:身だしなみや家の中がだらしなくなる
- お風呂に入らなくなった
- 着替えをしなくなった
- 部屋が極端に散らかっている
これまできちんとしていた人ほど、変化が目立ちやすくなります。
迷ったら、専門機関に相談を
「気のせいかも…」と放置せず、気になる変化が続く場合は、
まずはかかりつけ医や地域包括支援センターに相談してみましょう。
診断が早ければ、治療や支援も早く始められます。
「認知症=終わり」ではなく、「うまく付き合っていく時代」です。
まとめ
家族が最初に気づく“ちょっとした違和感”が、実は大切なサインです。
- 同じ話を何度もする
- 時間や場所がわからなくなる
- お金や性格、生活の変化
これらが積み重なるようなら、一度専門家の意見を聞いてみてください。
私は特別養護老人ホームの介護主任として、
ご家族の「もしかして…」という不安の声をたくさん聞いてきました。
一人で抱えず、ぜひ誰かに相談するところから始めてくださいね。
その一歩が、大きな安心につながるかもしれません。
コメント