育休直前の「有給消化中」にやってよかったこと5選
〜体と心を整える準備期間にしよう〜
1. はじめに:有給消化は「準備期間」
育休前、有給を消化しながら少しずつ生活を整える期間――。
この時間をどう過ごすかで、育休のスタートがかなり変わります。
「ただの休み」としてダラダラ過ごすのも悪くはないですが、少しだけ意識して動くことで、育休がぐっと有意義で快適なものになると実感しました。
私自身、介護職という夜勤もある仕事をしていたので、リズムの乱れや疲れが残ったまま育休に突入すると正直きつかったはず。
そこで「今しかできないこと」を整理して過ごしたことで、心も体も余裕を持って赤ちゃんを迎える準備ができました。
今回はその中でも、実際に「やってよかった!」と強く感じたことを5つご紹介します。
2. やってよかったことベスト5
① 体調管理と睡眠のリズム調整
まず何よりも大切なのが「体調」です。
特に、これまで仕事中心の生活をしていた方は、夜更かしや不規則な食事習慣が体に残っていることも。
育休に入ると「赤ちゃんの生活リズム=自分の生活リズム」になるので、今のうちにある程度調整しておくと驚くほど楽になります。
- 夜勤明けの疲れをリセットするために、毎日決まった時間に寝る練習をする
- 朝はカーテンを開けて太陽光を浴び、体内時計をリセット
- 夕食を寝る3時間前までに済ませ、胃腸を休ませる
- 軽いストレッチやウォーキングを日課にして、血流を整える
私はこの期間、無理のない範囲で「夜23時までには布団に入る」「朝は7時までに起きる」というリズムを意識しました。
赤ちゃんが生まれると必ずしも計画通りにはいかないのですが、自分のベースが整っていると、多少の夜泣きでも崩れにくいんです。
② 書類や手続きの見直し
育休中は、役所や職場からの書類対応が意外と多いです。
疲れているときに「あれどこに置いたっけ?」と探すのは本当にストレス。
有給消化中の時間を活かして整理しておくと安心です。
- 育児休業給付金の申請書類をチェック(不備があると支給が遅れる)
- 健康保険証や子どもの医療証のコピーをまとめる
- 銀行口座・印鑑を一か所にまとめておく
- 勤務先の人事担当や上司の連絡先を確認し、緊急時の連絡体制を明確にする
実際に私は、給付金の申請をする際に「雇用保険被保険者証」を探し回った経験があります。
結局は家の奥から見つかったのですが、あらかじめ必要書類をリスト化してファイルにまとめておくだけで不安がぐっと減りました。
③ 家族と話す時間をしっかり取る
育休=赤ちゃん中心の生活。
「一緒にいる時間が増えるから家族の時間も増える」と思いがちですが、実際には育児の実動に追われて“ゆっくり話す時間”は意外と減るんです。
だからこそ、この有給消化期間に「じっくり話す」ことが大切でした。
たとえば:
- 家事の分担を事前に話し合っておく
- 夜泣き対応をどちらがどのタイミングでやるかイメージを共有する
- 上の子がいる場合は、どうフォローするか相談する
私はパートナーと「おむつ替えはどっちが得意か」「夜の授乳はミルクに切り替えるとき誰が作るか」などを具体的に決めておいたので、実際の育児が始まってもケンカが少なかったです。
事前に言葉にしておくことが、余計な衝突を防ぐカギだと思います。
④ 職場との情報整理
育休は「完全に職場と切れる」わけではなく、最低限の橋を残しておくことが復帰のしやすさにつながります。
特に私のように現場職(介護・看護・教育など)だと、急に長期休みに入ることで同僚への影響も大きいんですよね。
- 急ぎ案件や未処理の仕事を、リスト化して後任に引き継ぎ
- 自分に連絡が来る可能性のあるケースを事前に洗い出し、必要最低限の連絡方法を伝えておく
- 復帰予定時期を大まかに伝えておき、後から調整可能な余白を残す
「育休=連絡ゼロ」だと、いざ戻るときに「誰?」状態になることも。
私は人事担当とだけ最低限連絡を残し、「完全に切らず、つながりは細く長く」を意識しました。
これが結果的に復帰時のスムーズさにつながったと感じます。
⑤ やり残してた「小さなやりたいこと」
最後におすすめしたいのが、「後回しにしてきた小さなことを片付ける」です。
育児が始まると自分の時間は本当に激減します。
だからこそ、この有給消化中にやっておくと気持ちが軽くなるんです。
- 観たかった映画やドラマを1本観る
- 写真や書類を整理してデータ化する
- X(旧Twitter)やブログの下書きをストックしておく
- 使っていないクレジットカードやサブスクを解約する
私は「読もうと思って積んでいた本」を3冊読破しました。
その経験がブログ記事のアイデアにもつながり、育休中のちょっとした気晴らしにもなりました。
「自分の時間がある今だからできること」を一つでも消化しておくと、心に余裕が生まれます。
3. 意外と落とし穴?やりすぎ注意なこと
一方で、「有給消化だからこそ気をつけたい落とし穴」もあります。
- 予定を詰めすぎて逆に疲れる
- 「この期間に完璧にしないと」と自分を追い詰める
- 家に居続けることで、かえってパートナーとぎくしゃくする
私は最初、「家事を全部片付けるぞ!」と張り切りすぎて3日で疲れ果てました。
そこで気づいたのが、「できたらラッキー」「半分できたら合格」くらいの気持ちが大事ということ。
有給消化はあくまで「準備期間」。肩の力を抜いて過ごすほうが、結果的にいい流れで育休に入れます。
4. まとめ:心の余白をもって育休へ
有給消化中は、心と体を整えるための準備期間です。
「完璧にやらなきゃ」と思う必要はなく、小さなことを一つずつ整えていく積み重ねで十分。
- まずは体を休めて生活リズムを整える
- 書類や手続きを先に片付けて安心を作る
- 家族と話す時間を増やして衝突を防ぐ
- 職場との橋を細く長く残しておく
- 「小さなやりたいこと」を片付けて気持ちを軽くする
私はこの5つを意識して過ごしたことで、育休の入り方がまったく違いました。
自分にとっての「やってよかった」が一つでも増えると、それが育休生活を支える土台になると思います。
これから有給消化を迎える方は、ぜひ「心の余白を持つ準備期間」として過ごしてみてください。
赤ちゃんとの新しい生活を、少しでも穏やかにスタートできますように。


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