育休取ったら周りに迷惑?と思ってた私へ

●育児休暇について

育休取ったら周りに迷惑?と思ってた私へ|介護職員のリアル体験記

「育休を取ると職場に迷惑をかけてしまうかもしれない…」
そんな不安を抱えている介護職員の方へ。
私自身が育休を取る前に感じていたモヤモヤ、実際に相談してみた現場の声、そして取ってみて初めてわかったことをお伝えします。
結論:育休は迷惑ではなく、次の担い手を守るための大切な選択です。


目次

  1. はじめに:育休を考えたあの日
  2. 「迷惑をかける」という思い込み
  3. 現場のリアルな声と体制
  4. 制度は“取るため”にある
  5. 相談して初めてわかったこと
  6. 取ってよかった!育休のリアル
  7. 周囲からの反応と職場の変化
  8. 育休とキャリアの両立について
  9. 今これを読んでるあなたへ
  10. まとめ:迷惑じゃない、“次の担い手”を守る選択

1. はじめに:育休を考えたあの日

「育休、取れるかな……でも、取ったら周りに迷惑かな?」
これが私の正直な気持ちでした。

介護の現場は常に人手不足。突発的な欠勤に振り回されることも少なくありません。
だからこそ「自分が抜けたら誰かが余計に負担を背負うのでは」と思い込み、なかなか育休に踏み切れませんでした。

でも実際に育休を取り、復帰した今の私があのときの自分に伝えたいのはただ一つ。
「大丈夫、迷惑じゃないよ」ということです。


2. 「迷惑をかける」という思い込み

介護の現場に限らず、多くの職場で「誰かが休めば他の誰かがカバーする」という意識があります。
この構造が、「育休=迷惑」という誤解を生んでしまうのです。

しかし、よく考えてみてください。
育休は国が定めた「育児と仕事を両立するための権利」です。
わがままでも甘えでもなく、未来を支える子どもを育てるための制度なのです。

むしろ「取りたいのに我慢して無理に働く」ことのほうが職場にとって大きなリスク。
心身の疲弊はミスや退職につながり、長い目で見れば職場全体に迷惑をかけてしまうかもしれません。


3. 現場のリアルな声と体制

私の職場も決して余裕がある現場ではありませんでした。
それでも勇気を出して上司に相談してみると、思いがけない言葉が返ってきました。

「事前にわかってるなら調整できるから大丈夫だよ」
「あなたが無理して働く方が、正直つらい」
「育休の前例ができることで、他の人も安心できるよ」

その瞬間、私が勝手に背負っていた「迷惑」という思い込みは少しずつほどけていきました。
周りは意外と理解してくれる。迷惑かどうかを決めるのは自分ではない。そのことに気づかされました。


4. 制度は“取るため”にある

育児休業制度は、労働者が安心して子育てに専念できるように設けられたものです。
実際、申請から給付までの流れは思ったよりシンプルでした。

  • 育休を取りたい時期と希望期間を明確にする
  • 就業規則や職場の人事に事前相談
  • 育児休業給付金の申請(ハローワーク経由)
  • 復帰後の働き方(時短勤務やシフト調整)の希望を伝える

制度は「遠慮して使わないため」にあるのではなく、
積極的に使うことで初めて意味を持つ仕組みです。


5. 相談して初めてわかったこと

上司に話したときに言われたのはこんな一言でした。

「人が減ることより、急にいなくなることの方が現場にはきつい」

この言葉は私にとって目からウロコでした。
つまり、事前に相談して計画的に休む方が、結果的に職場の負担は少なくなるのです。

育休を取ること=職場を困らせることという思い込みは、完全に誤解でした。
むしろ休みを前提に体制を組めることで、チームはより柔軟に対応できるようになるのです。


6. 取ってよかった!育休のリアル

育休中は、子どもとじっくり向き合える貴重な時間でした。
夜泣きに苦戦したり、初めての発熱に慌てたり…正直大変なこともありました。
でも、その一つひとつが「親になる実感」を与えてくれました。

復帰してからは仕事と育児の両立に悩むこともありましたが、
「育休で得た経験が自分を強くしてくれた」と今では確信しています。


7. 周囲からの反応と職場の変化

復帰後、同僚からはこんな声をかけられました。

「あなたが育休を取ったから、私も将来安心して取れると思えた」
「職場全体の意識が少し変わった気がする」

そう、育休は「自分のため」だけじゃなく、
次に続く誰かの安心を作ることにもつながるんです。


8. 育休とキャリアの両立について

「育休を取るとキャリアにマイナスなのでは?」という不安もあるかもしれません。
しかし実際には、育児経験を通して培った時間管理力や共感力は、介護現場でも大いに活かせるスキルです。

さらに、今は復帰後のキャリア支援制度も整いつつあります。
転職やスキルアップを考える人にとっても、育休はマイナスどころかプラスの資産になり得ます。

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9. 今これを読んでるあなたへ

もし今あなたが「育休は迷惑かも」と悩んでいるなら、声を大にして伝えたい。
それは迷惑ではありません。

むしろあなたが取ることで、次の人が「自分も安心して取れる」と思える。
あなたの選択が、組織全体の働き方を変える一歩になるのです。


10. まとめ:迷惑じゃない、“次の担い手”を守る選択

育休は「職場に迷惑をかけるもの」ではなく、
未来の担い手を守るためにある大切な制度です。

そしてあなたがその一歩を踏み出すことで、職場の空気は確実に変わります。
「うちの職場は育休が取れる場所なんだ」という安心感が広がり、より持続可能な職場環境につながります。

迷惑かどうかを決めるのは自分じゃない。
制度がある限り、どうか安心して育休を取ってください。

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