介護職って実際どんな仕事?現場のリアルを話します

● 介護職のリアル・転職事情



介護職って実際どんな仕事?現場のリアルを話します

介護職って実際どんな仕事?現場のリアルを話します


はじめに

「介護職って大変って聞くけど、実際はどんなことをしているの?」
「やりがいがあるって言うけど、本当?」

そんな疑問を持つ方に向けて、今回は特別養護老人ホームで働く介護主任の私が、現場のリアルを包み隠さずお伝えします。
ニュースや求人票だけでは見えてこない、介護職の「本当の姿」を知っていただけたら嬉しいです。


現場でやっている主な仕事

介護職の仕事は「生活のすべてを支えること」と言っても過言ではありません。利用者さんの1日は、介護職の支えで成り立っています。

代表的な業務には以下のようなものがあります:

  • 食事介助:誤嚥しないように注意しながら、安全に食事をサポートします。
  • 排泄介助:トイレ誘導やおむつ交換。プライバシーや dignity(尊厳)への配慮が欠かせません。
  • 入浴介助:転倒の危険を避けつつ、心地よく入浴できるように支援します。
  • 更衣・整容の支援:着替え、歯磨き、髭剃り、髪のセットなど。
  • レクリエーション:体操やゲーム、外出支援を通じて心身の活性化を促します。

こうした日常支援は、単に「手伝う」のではなく、その人らしさを大切にすることが重要です。


介護職の一日の流れ

介護の仕事をもっと具体的にイメージしていただくために、特別養護老人ホームにおける「介護職の一日」をご紹介します。

早番(7:00〜16:00)

  • 出勤・夜勤者からの申し送り
  • 起床介助(着替え・洗面・トイレ誘導)
  • 朝食介助と服薬確認
  • 午前の排泄介助・入浴介助
  • 昼食準備・食事介助

日勤(9:00〜18:00)

  • 午前中のレクリエーションやリハビリ補助
  • 昼食の支援と片付け
  • 午後の入浴介助や排泄支援
  • 記録入力・家族対応

遅番(11:00〜20:00)

  • 午後のケア全般
  • 夕食準備・介助
  • 就寝準備(着替え・歯磨き・トイレ誘導)

夜勤(16:00〜翌9:00)

  • 夕食介助と就寝支援
  • 夜間の巡視・排泄介助
  • 急変時の対応
  • 早朝の起床介助・朝食準備

こうして見ると、介護職の一日は「生活のすべてを支える連続」であることが分かります。


想像以上に「観察力」が求められる仕事

介護は体力仕事と思われがちですが、実は観察力と洞察力が非常に重要です。

たとえば、

  • 「今日は食欲がない」→体調不良の前兆かもしれない
  • 「いつもより言葉が少ない」→気分の落ち込みや認知症の進行のサインかもしれない

こうした小さな変化に気づけるかどうかが、利用者さんの安全を守る大切なポイントです。
まさに心のアンテナを張り続ける仕事と言えます。


新人時代の失敗談

私も新人時代、失敗ばかりでした。たとえば「忙しさのあまり利用者さんの目を見ずに介助してしまった」ことがあります。

そのとき利用者さんから「私と話してくれてないでしょ」と言われ、ハッとしました。
介護は“作業”ではなく“人と向き合うこと”だと気づいた瞬間でした。

失敗を重ねながら学んだことは今でも大切な財産になっています。


しんどい時もある、でもそれ以上に…

もちろん、介護の現場は楽なことばかりではありません。

  • 認知症による暴言・暴力への対応
  • 夜勤中の急変対応
  • 人手不足による業務の過重負担

こうした課題に直面し、心が折れそうになる日もあります。
しかし、それ以上に「ありがとう」の一言が心を支えてくれるのです。

利用者さんやご家族から感謝の言葉をいただいたとき――
「この人の人生に、自分が関われているんだ」と実感し、やりがいを強く感じます。


家族との関わり

介護職は利用者さん本人だけでなく、ご家族とも深く関わります。

「母が安心している姿を見て、私も安心しました」と感謝されることもあれば、
「どうしてもっと早く気づいてくれなかったの?」と厳しい言葉を受けることもあります。

そのたびに、私たちの仕事は家族の気持ちを背負うものでもあると実感します。


チームで支える「連携」が命

介護職は一人では成り立ちません。看護師、理学療法士、ケアマネジャー、管理栄養士など、多職種連携が欠かせません。

現場では「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」が徹底されています。
例えば、

場面 報告内容
食事介助 食欲の低下・むせの有無
排泄介助 便秘・下痢などの体調変化
入浴介助 皮膚の状態や怪我の有無

こうした情報を共有し合うことで、命にかかわるリスクを未然に防いでいるのです。


感動のエピソード

ある利用者さんが最期を迎える前に、私の手を握って「あなたにお世話になれてよかった」と言ってくださいました。

その瞬間、「この仕事を続けてきて良かった」と心から思いました。
介護職は決して華やかな仕事ではありませんが、人の人生に深く寄り添える誇りある仕事だと実感しています。


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介護職のキャリアパス

介護職には「一生現場で働くだけ」というイメージを持たれがちですが、実は様々なキャリアの道があります。

  • 介護福祉士として専門性を高める
  • ユニットリーダーや主任としてチームをまとめる
  • ケアマネジャーに転身して支援計画を立てる
  • 施設長やエリアマネージャーなど管理職を目指す

このように、介護の現場はキャリアアップのチャンスが多い業界でもあります。


介護職は人生を支える仕事

介護職は、単なる「お世話係」ではありません。
人生の最期まで、その人らしく生きられるように支える、大切な仕事です。

しんどさもありますが、それ以上に感謝とやりがいに満ちています。
現場で働く私自身、「介護の仕事を選んで良かった」と心から思っています。


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まとめ

介護職は、体力も気力も必要とされる大変な仕事です。
しかし、利用者さんや家族の「ありがとう」に救われ、やりがいを感じられる特別な仕事でもあります。

この記事を通して、介護職のリアルが少しでも伝わり、興味を持っていただけたら嬉しいです。
ぜひ一度、見学や体験をして「本当の介護の現場」に触れてみてください。


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