介護職が本音で語る“面会家族とのギャップ”|現場と家族のすれ違い、どう乗り越える?

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はじめに

「なんでこんな言い方されるの…?」「この前は優しかったのに、今日はまるで別人…」
施設で働いていると、ご家族との関わり方に悩むこと、ありますよね。

私も介護主任として、多くの職員から「家族との対応が一番しんどいです…」という声を聞いてきました。
この記事では、そんな“面会家族とのギャップ”について、介護職目線での本音と、うまく向き合うヒントをお伝えします。

ステップ1:「家族の理想」と「現場の現実」は違う

ご家族が施設に面会に来るのは、たいてい短時間。
その間だけを見て、

  • 「こんなに元気なのに、なんでこんなに介護が必要なの?」
  • 「もっと○○してあげてください」

と言われて、モヤモヤ…という経験、ありませんか?

でもこれは、ご家族が“いい意味で想像力が追いついていない”だけ。
24時間の中の1時間しか見ていないのですから、誤解が生まれるのも無理はありません。

ステップ2:つい無意識に「責められている」と感じてしまう

ご家族の言葉に、つい敏感になってしまうのも人間です。

  • 「髪の毛がボサボサですね」
  • 「最近、痩せましたか?」
  • 「この服、替えてもらってないですよね?」

これらは悪気のない確認だったり、不安の裏返しだったりするのですが、
現場で頑張っている職員からすれば「責められてる?」と感じることも多いもの。

まずは「この人は責めようとしているわけではない」と、自分の中で一度受け止めることで、少し気持ちがラクになります。

ステップ3:信頼関係は“正しさ”ではなく“共感”から

「私たちはこういうケアをしています!」と真面目に説明しても、
ご家族がモヤモヤしていると、なかなか届きません。

実は、家族が求めているのは“正しさ”よりも“気持ちをわかってくれること”。

たとえば――

  • 「○○さん、最近眠りが浅いようで、日中少しボーッとされることもあります」
  • 「この間のお洋服、とても気に入られてましたよ」

こうしたちょっとした観察と気づきの共有が、「ああ、ちゃんと見てくれてるんだ」と安心につながります。

ステップ4:「ギャップ」は埋めようとしすぎなくていい

職員と家族の“見えている世界”が違うのは、当たり前です。
それを「理解してもらわなきゃ」と思いすぎると、自分の心が疲弊します。

大切なのは、距離を取りつつ、誠実に対応すること。
「話はちゃんと聞く」「でも、全部は背負わない」
このバランスを持つことが、長く続けるための秘訣です。

まとめ

面会家族とのギャップは、どの施設でも、多くの職員が感じている悩みです。
でもそれは、家族が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもありません。

見える部分が違うからこそ、すれ違う。
だからこそ、小さな声かけや、気づきの共有が大切なんです。

私は現場で、家族対応に苦しむ職員をたくさん見てきました。
でも、「あの家族、最近すごく優しくなったんですよ」と笑える日が来ることも多いです。

無理にわかってもらおうとせず、自分の心を守りながら、ゆっくり築いていきましょう。
あなたのケアは、ちゃんと届いています。

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