介護保険「自己負担割合」は人によって違う?収入で変わる負担の仕組みを解説!

● 介護の始め方

目次

  1. はじめに
  2. 介護保険の自己負担ってどういうもの?
  3. 自己負担割合はなぜ人によって違うの?
  4. 【具体例】1割・2割・3割の違い
  5. 自分(家族)の負担割合はどうやって決まる?
  6. 確認方法と注意点
  7. まとめ:損をしないために知っておくべきこと
  8. よくある質問(Q&A)

1. はじめに

「介護保険って自己負担が1割なんでしょ?」と考えている方は多いです。実際、制度が始まった当初はほとんどの人が1割負担でした。しかし現在では、利用を始めてみると「うちは2割負担なんですね」と説明を受けて驚くご家族も少なくありません。
介護は長期にわたることが多く、負担割合の違いは年間で数十万円単位の差になることもあります。そこで今回は、介護保険の自己負担割合がなぜ人によって違うのか、その仕組みや決まり方、そして確認方法までを、現場での経験も交えながらわかりやすく解説します。


2. 介護保険の自己負担ってどういうもの?

介護保険サービスを利用する際、利用者が全額を負担するわけではありません。費用の大部分は国・自治体・加入者全体の保険料で賄われ、利用者はその一部だけを支払います。これが「自己負担」です。
原則は1割負担とされていますが、これはあくまで基準。実際には収入によって負担割合が変動する仕組みになっています。

例えば、デイサービスに1回6,000円のサービスを利用した場合、1割負担なら600円の支払いで済みます。しかし同じサービスでも2割なら1,200円、3割なら1,800円となり、利用回数が増えるほど家計への影響は大きくなります。
つまり「自己負担割合」は、介護を続ける上で非常に重要なポイントなのです。


3. 自己負担割合はなぜ人によって違うの?

自己負担割合は収入状況によって決まります。介護保険制度は「応能負担」という考え方に基づいており、収入の少ない方にはできるだけ負担を軽く、収入の多い方には相応の負担をお願いする仕組みです。

  • 低所得の方 → 1割負担
  • 中程度の所得 → 2割負担
  • 比較的高所得 → 3割負担

これは一見すると不公平に感じる方もいますが、「支え合い」の考えに基づく制度であり、全体で介護を維持するための仕組みです。医療保険の仕組みと似ていますが、介護保険は独自の基準で判断される点に注意が必要です。

\介護にかかるお金の不安、1人で抱えないで/



イチロウ」では、介護費用の見通しや保険外サービスの活用についても、無料で相談が可能です。

✔ 必要なときだけ依頼できる
✔ 予算に合わせてオーダーメイド
✔ 24時間対応、急な相談もOK



→ 今すぐ無料で相談してみる


4. 【具体例】1割・2割・3割の違い

例えば、訪問介護で1回5,000円のサービスを利用したとしましょう。自己負担割合によって利用者の支払額は次のように変わります。

負担割合 利用者の支払額
1割負担 500円
2割負担 1,000円
3割負担 1,500円

月に20回利用した場合、1割負担なら1万円ですが、3割負担では3万円。年間にすると差額は24万円にもなります。こうした違いが、実際の生活に直結するのです。


5. 自分(家族)の負担割合はどうやって決まる?

負担割合は「介護保険負担割合証」という書類に記載されます。毎年7月頃に更新されて郵送されるため、必ず確認が必要です。
この証書を見れば、1年間の負担割合が一目でわかります。

判定基準の目安は以下の通りです(実際の金額は年度によって変動あり)。

  • 1割負担:住民税非課税世帯、収入が少ない高齢者
  • 2割負担:収入合計が概ね280万円超
  • 3割負担:単身で340万円超、夫婦で463万円超など

つまり年金だけで暮らしている方はほとんどが1割ですが、厚生年金が高い方や年金以外の収入がある方は2割や3割になるケースが増えています。


6. 確認方法と注意点

確認方法

  • 「介護保険負担割合証」をチェック
  • 市区町村の介護保険課に問い合わせ
  • ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談

注意点

  • 判定対象は本人と配偶者の所得。子ども世帯の収入は関係ありません。
  • 医療保険の負担割合とは連動しません。
  • 年収の変動があると翌年度から割合が変わることがあります。

7. まとめ:損をしないために知っておくべきこと

介護保険の自己負担割合は、1割から3割まであり、収入状況によって決まります。
「思っていたより請求額が多い!」とならないためにも、毎年届く負担割合証を必ず確認し、家族で共有しておくことが大切です。
また、制度は改正されることもあるため、最新情報を常に把握することも忘れないようにしましょう。

\迷ったときはプロに相談/

公的制度の限界を感じたら、


「イチロウ」の無料相談を活用して、今の悩みにピッタリの介護サポートを見つけましょう。



→ まずは無料で相談してみる


8. よくある質問(Q&A)

Q1. 母は年金だけですが、2割負担になることはありますか?

通常の年金収入だけであれば1割負担になることが多いです。ただし、厚生年金額が多い場合や配偶者の収入が一定以上ある場合には2割負担になる可能性もあります。必ず負担割合証で確認してください。

Q2. 途中で負担割合が変わることはありますか?

はい、あります。例えば退職や収入減少で年収が下がった場合は、翌年度の判定で1割に戻ることがあります。逆に年金以外の収入が増えれば2割や3割に上がることもあります。

Q3. 医療保険が3割負担でも、介護保険も3割になるんですか?

いいえ。医療保険の自己負担割合と介護保険の割合は別々に判定されます。医療で3割でも介護は1割ということも珍しくありません。


コメント

タイトルとURLをコピーしました