介護サービスの「担当者会議」って何？
～家族も意見していい？流れとポイントを解説～
こんにちは、介護主任のみしょです。
介護サービスを利用していると、ケアマネジャーから「今度、担当者会議を開きますね」と言われることがあります。
でも、家族からすれば
「会議って何を話すの？」「参加した方がいいの？」「何を言えばいいの？」
と戸惑うことも多いですよね。
この記事では、現役の介護主任として現場に関わる立場から、担当者会議の意味・流れ・家族の関わり方を、やさしく丁寧に解説します。
担当者会議とは？
「担当者会議」とは、介護サービスを利用する人（＝利用者）にとって最適な支援を話し合うための会議です。
正式名称は「サービス担当者会議」といい、介護保険法で定められた正式な会議です。
主催するのはケアマネジャー（介護支援専門員）。
利用者・家族・各サービス事業者（デイサービス、訪問介護、訪問看護など）が集まり、ケアプランの内容を共有・確認します。
つまり、「今の介護方針でいいか」「今後どう支援していくか」を、みんなで確認する“作戦会議”のような場です。
どんな時に開かれるの？
担当者会議は、介護サービスのスタート時や、方針を見直すタイミングで行われます。具体的には以下のようなときです：
- 介護サービスを新しく始めるとき
- ケアプランを変更するとき（例：デイサービスの追加・訪問介護時間の調整など）
- 入院・退院や施設入所など、生活環境が変わるとき
- 定期的な見直し（原則6か月ごと）
要は、「今の支援を続けていいか、何か変える必要があるか」を話し合うタイミングで開かれるんですね。
参加するメンバーは？
会議には、利用者さんのケアに関わる関係者が一堂に会します。
- ケアマネジャー（司会・進行役）
- 訪問介護（ヘルパー）
- デイサービス職員
- 訪問看護・リハビリスタッフ
- 本人（体調により参加）
- ご家族
- 必要に応じて医師・施設職員など
この場は単なる報告会ではなく、「チームで介護を進めていく」ための顔合わせでもあります。
家族にとっては、「誰がどんな関わりをしてくれているのか」を知る良い機会にもなります。
家族は何を話せばいい？
「専門的な話ばかりで何も言えない…」と思うかもしれませんが、家族の意見はとても重要です。
たとえばこんな内容を伝えると、現場にとって大きなヒントになります。
- 「最近、家ではよく寝てばかりです」
- 「食事を残すことが増えました」
- 「お風呂の拒否が強くて困っています」
- 「この時間のヘルパーさんがとても助かっています」
- 「夜の見守りをもう少しお願いできませんか？」
家族だからこそ気づける「日常の変化」は、支援を考えるうえで欠かせない情報。
遠慮せず、感じたことを素直に伝えてOKです。
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新人職員はどう関わる？
新人介護職員が初めて担当者会議に出るときは、少し緊張しますよね。
でも、基本を押さえれば大丈夫です。
- 利用者さんの基本情報を事前に把握しておく
- 自分の役割を簡潔に紹介する（「デイサービスの〇〇です」など）
- 普段の様子を簡単に共有できるようメモしておく
発言が少なくても、「しっかり聞く姿勢」が大事。
現場での情報を共有するだけでも、チームケアの一員としてしっかり貢献できます。
担当者会議の流れ
会議の進行はだいたい以下のような流れです。
- 出席者の確認・自己紹介
- 利用者の現状共有（家族・関係職種）
- ケアマネによるケアプランの説明
- 各サービス事業所からの補足
- 家族・本人の意見や質問
- 全員で合意 → 署名・記録
時間は30分〜1時間ほど。
書類も多いですが、雰囲気は意外と穏やかで、和やかに進むことが多いです。
よくある質問Q&A
Q1. 家族が反対したらサービスは使えないの？
→ 話し合いを重ねて、希望に合わせたプランに調整するのが基本です。
Q2. 本人が出られない時は？
→ 家族や代理人が代わりに意見を伝えることができます。
Q3. サービス事業者と合わないときは？
→ ケアマネジャーに相談すれば、他事業所への変更も可能です。
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まとめ：意見することは「協力すること」
担当者会議は、“専門家のための会議”ではありません。
利用者本人・家族・職員が、同じ方向を向くための「チームミーティング」です。
家族の「気づき」や新人職員の「観察」は、プロの視点では見落としがちな貴重な情報です。
どんな小さな意見も、より良い介護につながる大切なヒントになります。
ぜひ気負わず、「みんなで考える時間」として参加してみてくださいね。
- ✅ 担当者会議＝介護チームの作戦会議
- ✅ 家族の意見は現場にとって貴重な情報
- ✅ わからないことは遠慮せず質問OK！
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