グループホームと特養の違いを職員目線で解説|働くならどっちが合う?
こんにちは、介護福祉士のみしょです。
今回は、介護業界の中でもよく混同されがちな「グループホーム」と「特別養護老人ホーム(特養)」について、現場で19年働いてきた経験をもとに、働き方・職員の役割・利用者層の違いまで、実際のリアルな現場目線でお話しします。
1. まず知っておきたい「グループホーム」と「特養」の基本
介護施設とひと口に言っても、その目的や入居条件は大きく異なります。特にこの2つは求人でもよく見かけますが、現場の空気感はまるで違います。
◆ グループホームとは
- 認知症の診断を受けた方が対象
- 1ユニット9名以下の少人数制
- 家庭的な雰囲気を大切にし、「できることは自分で」を支援
- 調理・掃除・買い物なども含めた生活支援が中心
職員と利用者の距離がとても近く、アットホームな空間です。介護というより「一緒に生活する」感覚に近く、笑顔や声かけが自然と多くなります。
◆ 特別養護老人ホーム(特養)とは
- 原則、要介護3以上の方が対象
- 医療的ケアや全介助が必要な方が多い
- 1フロアに30〜50人前後と中〜大規模施設が多い
- チームで動く体制が整っており、役割分担が明確
グループホームが「家庭の延長」だとすれば、特養は「チームで支える医療・介護の現場」。専門性の高い介護スキルを磨ける職場です。
2. 職員から見た「働きやすさ」の違い
◆ グループホームの働き方
グループホームでは、朝食づくりから洗濯・掃除まで、生活全般を職員も一緒に行います。
認知症の方との関わりでは「穏やかな対応力」「観察力」「共感力」が求められます。
1人の職員が何役もこなすため、オールラウンダー型の働き方になります。
その一方で、人数が少ない分、急な休みの代替が難しいなど、シフトの融通は効きにくい傾向があります。
しかし、自分の介護が利用者の日常に直結するやりがいは大きく、「人と深く関わりたい」人にはぴったりの環境です。
◆ 特養の働き方
特養では、夜勤を含む交替制勤務が基本。
排泄・入浴・食事介助といった身体介護が中心で、医療的な処置(吸引・経管栄養など)を行う利用者も多く、看護師や機能訓練士との連携も欠かせません。
業務分担が明確なため、チームとして動きやすく、スキルアップしやすいのが特徴。
ただし、大規模な分、利用者の数も多く、1人あたりの関わり時間は短くなりがちです。
3. 利用者層の違いとケアの方向性
| 比較項目 | グループホーム | 特養 |
|---|---|---|
| 入居条件 | 認知症の診断を受けた方 | 要介護3以上が原則 |
| 人数 | 1ユニット9人以下(小規模) | 数十〜百人規模(中〜大規模) |
| ケアの目的 | 生活リハビリ・自立支援 | 生活全般の支援・身体介護中心 |
| 雰囲気 | 家庭的・穏やか・柔らかい | 組織的・チームワーク重視 |
グループホームでは、「できることを続ける」ことを大切にし、買い物や洗濯なども一緒に行います。
一方の特養では、「安全・安定した生活を支える」ことが中心。
どちらも介護ですが、求められるスキルや関わり方がまったく違います。
4. グループホームが向いている人
- 利用者さんと密に関わりたい
- 認知症ケアに興味がある
- 家庭的で落ち着いた職場が好き
- 小さな気づきを大切にできる
「ありがとう」「助かるよ」といった言葉を日常的に交わせるのがグループホームの魅力。
生活支援が中心のため、人の温かさを感じながら働きたい方に向いています。
5. 特養が向いている人
- 身体介護のスキルを磨きたい
- 医療職と連携しながら働きたい
- チームプレイが得意
- スピード感ある現場で成長したい
特養は利用者数が多く、日々の動きもダイナミック。
多職種連携を学びながら、キャリアアップしたい方には最適な環境です。
6. 働く前に確認しておきたい職場選びのポイント
どちらも「介護施設」ですが、実際に働くと想像以上に違いがあります。
特に転職を考えている方は、次のポイントをチェックしておくと失敗を防げます。
- 職員の人数・配置(少人数かチーム制か)
- 夜勤の有無と回数
- 調理・家事の比率
- 入居者の介護度
- 教育体制・研修の充実度
見学時には、職員同士の声かけや雰囲気も確認しましょう。
忙しさの中にも笑顔がある職場は、長く続けられる可能性が高いです。
7. まとめ|自分に合った介護の形を見つけよう
グループホームと特養は、同じ介護職でも仕事内容・スキル・人間関係の距離感がまったく違います。
どちらが良い・悪いではなく、「自分がどんな介護をしたいか」が一番大切です。
ゆったりとした時間の中で認知症の方と向き合いたい人はグループホーム。
スキルを磨きながらチームで動きたい人は特養。
あなたが「介護を続けたい」と思える環境が、きっと見つかります。

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