こんな職場は辞めてOK!
ブラック介護施設の特徴5選【現役主任が本音で解説】
目次
- はじめに:違和感は身体と心のサイン
- 第1位:人手不足が“正常化”されている職場
- 第2位:パワハラ・モラハラが“空気”になっている
- 第3位:「善意」と「サービス残業」がセットになっている
- 第4位:上司が“現場を知らない・見ない・動かない”
- 第5位:新人が育たず、すぐ辞める
- 現役主任からのメッセージ:辞める=逃げではない
1. はじめに:違和感は身体と心のサイン
「この職場、なんかおかしいな」
最初は小さな違和感かもしれません。けれど、それを放置して働き続けていると、やがて心も身体も悲鳴を上げてしまいます。
介護の現場には、やりがいや温かさが確かにあります。でも一方で、「熱意」を逆手にとるブラックな職場も、現実には存在しています。
私は現役の介護主任として、多くの現場やスタッフの声を見てきました。
今回は、その経験をもとに「本当にヤバい介護施設の特徴」を、理由と背景を添えてランキング形式で解説します。
第1位:人手不足が“正常化”されている職場
- 「今日は3人欠勤。で、どう回すの?」
- 「昼ごはん?18時にようやく…夜勤者もう来てるやん」
これは、人手不足が一時的ではなく“日常”化している職場の症状です。
スタッフが定着せず、休職や退職が繰り返されることで、常に誰かが“穴埋め”に入るのが当たり前。結果として…
- ケアより「作業」優先
- トイレ誘導や声かけが後回し
- 記録がたまる・遅れる
介護の質も、人としての尊厳も削られていきます。
「自分らしく働けていたはずの自分が、どこかに消えてしまった」と感じたら、それが限界のサインです。
第2位:パワハラ・モラハラが“空気”になっている
- 「また怒鳴り声…でも誰も止めない」
- 「相談したら、“気にしすぎ”で片づけられた」
暴言・威圧・無視――。
これらが日常的に飛び交い、それを周囲が見て見ぬふりをしている職場には、支える文化がありません。
しかも厄介なのは、それが「厳しさ」「リーダーシップ」として肯定されていること。
- 声が大きい=指導力がある
- フォローなしの指摘が当たり前
- 苦情を言っても、「またか」と流される
これは完全に、“心が壊れる環境”です。
介護はチームワーク。誰かが萎縮している現場では、良いケアも育ちません。
第3位:「善意」と「サービス残業」がセットになっている
- 「みんなボランティア感覚で動いてる」
- 「時間外対応が“やさしさ”で処理される」
一見“思いやり”に見えるこの状況、実はやりがい搾取です。
- 休日に電話で業務指示
- 行事準備に“有志”として参加
- 記録作業を「勤務外でやっといて」
これは、制度整備の不備や、管理職の無関心が原因です。
あなたの努力不足ではありません。
介護は「人のために働く」仕事ですが、それは自分を犠牲にすることとは違います。
心身を守るために、「ここまで」というラインを自分で決めることは、むしろ大切です。
第4位:上司が“現場を知らない・見ない・動かない”
- 「言ってもムダ、上は何もしてくれない」
- 「システムや記録が現場に全然合ってない」
現場を“数字”でしか見ない管理職の下では、スタッフの声は届きません。
- 現場が苦しんでいても、問題視されない
- 苦情や事故も、対応を丸投げ
- 辞めた職員を「合わなかった」と片づける
私が主任になってから、こうした“壁”をいくつも見てきました。
現場を見ない上司のもとで働き続けても、環境は変わりません。
「上が動かなければ、下が潰れる」――それが現場のリアルです。
第5位:新人が育たず、すぐ辞める
- 「また新人が辞めた…これで3人連続」
- 「誰が教育担当なのかも分からない」
これは、その施設に“人を育てる文化”がない証拠です。
- 教える余裕がない
- 「見て覚えて」の放任主義
- 小さなミスに対して厳しすぎる
新人が「定着しない」のではなく、「定着できない」環境になっているんです。
こんな状態では、人材育成も、現場の未来も築けません。
現役主任からのメッセージ:辞める=逃げではない
私はこれまで、何人ものスタッフの「限界」を見てきました。
そして感じたのは、「辞めたい」と思う人ほど、真面目にがんばりすぎてるということ。
- 迷惑をかけたくない
- もう少し我慢できるかも
- 自分が弱いだけかもしれない
…そうやって自分を責めてしまう人ほど、心が壊れる一歩手前です。
辞める決断は、逃げじゃない。
それは「自分を守る強さ」です。
介護の仕事自体は素晴らしい。
でも、働く場所は選んでいい。
あなたが安心して笑える職場は、きっとあります。
🔚まとめ
- ✅ 職場に「おかしさ」を感じたら、無理せず立ち止まってOK
- ✅ あなたの不調は“心のブレーキ”かもしれません
- ✅ 「辞める」という選択肢は、自分を守る一歩です
✉️ もし今、苦しんでいるあなたへ
転職は、次の職場を選ぶ“権利”です。
自分に合った環境で、介護という尊い仕事を続けるためにも、まずは心と体の声に耳を傾けてください。
「あなたの笑顔が戻る日」は、きっとそう遠くありません。
コメント