奥さんだけに任せたくない|パパ育休を選んだ理由
はじめに|パパ育休はもう珍しくない
こんにちは、介護主任で2児の父でもあるみしょです。
今回のテーマは「パパ育休」。僕自身が実際に育休を取った体験をもとに、「なぜ取ろうと思ったのか」「実際どうだったのか」を率直にお話しします。
近年、日本でも男性の育休取得が推奨されるようになり、制度的には整いつつあります。厚生労働省の発表によると、男性の育休取得率は2022年度で17.13%。以前よりは増えてきたものの、まだまだ少数派です。
「職場に迷惑をかけるのでは?」「自分なんかが取っていいのかな」と迷う人は多いと思います。僕自身もそうでした。でも結果的に「取って本当に良かった」と心から言えます。
育休や家庭のことで「これでいいのかな」と悩んだとき、ひとりで抱え込むのは危険です。
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「任せっきりにしたくなかった」本音のきっかけ
僕が育休を考えたのは第一子の誕生のとき。
正直なところ「自分は仕事があるから、奥さんに任せればいい」と思っていました。
でも出産直後の奥さんの疲れ切った姿を見たとき、胸がぎゅっと締めつけられました。
夜中の授乳、寝不足でふらふらになりながら赤ちゃんをあやす奥さん。
「自分は仕事をしてるから…」なんて理由で、全部任せるのは違うんじゃないか?
「父親として、一緒に育児を担いたい」という気持ちが強くなり、育休を真剣に考えるようになりました。
そしてもう一つの理由は「自分の子どもの成長を最初から見守りたい」という思い。
最初の笑顔や寝返り、ハイハイ…。その一瞬を逃したくないという気持ちが、僕の背中を押しました。
職場に言うのは勇気がいった
育休を取ると決めて一番ハードルが高かったのは「職場にどう伝えるか」でした。
介護業界は常に人手不足。そんな中で「育休を取ります」と言い出すのは本当に勇気が必要でした。
「迷惑をかけないだろうか」
「同僚や上司にどう思われるだろう」
そうした不安で、しばらく言い出せずにいました。
でも意を決して伝えたとき、上司から返ってきたのは「家族を大事にしてほしい」という言葉でした。
自分が勝手に“遠慮”していただけだったんだと気づきました。
やはり「業務の引き継ぎや復帰プランをしっかり伝えること」が大切。
僕も、担当業務のマニュアルを作成し、引き継ぎ会議を開いて調整しました。準備をしたうえで話したからこそ、職場に理解してもらえたのだと思います。
どうしても家事が回らないときは、家事代行サービスを頼るのも賢い選択です。
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育休中に感じた家族の変化
実際に育休に入ってみて、初めて見えたことがたくさんありました。
赤ちゃんが一日ごとに成長していく様子、奥さんがどれだけ努力していたか。
これまでは「気づかなかったこと」ばかりでした。
例えば「今日は初めて声を出して笑った」とか「初めて寝返りができた」とか。
その瞬間に立ち会えたことは、育休を取ったからこそ得られた宝物です。
さらに夫婦の関係にも良い変化がありました。
家事や育児を一緒にすることで「ありがとう」という言葉が自然に増えたんです。
「自分だけが頑張ってるんじゃない」と思える安心感は、とても大きな意味がありました。
逆に、衝突もありました。
「オムツの替え方が雑!」「ミルクの温度が高い!」など細かいことでぶつかることも。
でも一緒に過ごす時間があったからこそ、お互いの考えをすり合わせることができたと思います。
育休中に得たもの|家族・仕事・自分自身
育休を取って得た一番の財産は「家族の絆」です。
お互いを思いやる気持ちが深まり、夫婦の会話も増えました。
そして「子どもの成長をリアルタイムで見守れた」という事実は、人生のかけがえのない宝物になりました。
同時に、育休の経験は仕事にも活きました。
「子育て中の職員がどんな大変さを抱えているのか」身をもって理解できたからです。
後輩や同僚が「家庭を大事にしたい」と言ったとき、以前よりも理解し、応援できる自分になれたのです。
さらに「自分の価値観」も変わりました。
以前は「仕事第一」が当たり前でしたが、今では「家庭と仕事の両立こそが人生を豊かにする」と考えるようになりました。
パパ育休を考えている人へのアドバイス
- 早めに職場へ相談する:制度や職場の事情を考えると、余裕を持った相談が必要です。
- 業務の引き継ぎを徹底:不安を軽減するには、マニュアル化やサポート体制づくりが効果的。
- 夫婦で役割分担を話し合う:「一緒に育てる」意識を共有しておくことが大切です。
- 頼れるサービスを知っておく:家事代行やファミリーサポート、ベビーシッターなど。
まとめ|“手伝う”じゃなく“育てる”一員として
パパ育休は「奥さんを手伝う時間」ではありません。
「父親として育児に主体的に関わる時間」です。
周囲の目や職場の事情で迷うこともあるでしょう。
でも一歩踏み出せば、家族にとっても自分にとっても大きな意味を持つ時間になります。
僕自身、心から「育休を取ってよかった」と思っています。
もしあなたが迷っているなら、ぜひ勇気を出してみてください。
この記事が「背中を押すきっかけ」になれば嬉しいです。
この記事は、介護主任として働きながら1児の子育てを経験した筆者が、実体験をもとに執筆しました。


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