早く帰ってって言われた…そのモヤモヤ、どう処理する?
介護の現場で働いていると…
ふとした一言に心が引っかかること、ありませんか?
たとえば…「もういいけん、早く帰ってよ」「あんたおらんでもいいっちゃんね」なんて言葉。
もちろん、利用者さんは悪気なく言っているのかもしれません。
けれど、その一言にグサッときてしまう自分も、間違いなく存在します。
今日はそんな“モヤモヤする日”の心の整え方を、現場経験+実用的な方法を交えながら整理していきます。
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なぜこんなに引っかかるのか?
介護職員の多くは「人の役に立ちたい」「誰かに必要とされたい」という気持ちで働いています。
だからこそ、「いなくてもいい」と感じさせる言葉に心が大きく揺さぶられてしまうのです。
また、人間の脳はポジティブな言葉よりもネガティブな言葉のほうが強く記憶に残りやすいという特徴があります。
「ありがとう」と10回言われても、1回の「もう帰って」が勝ってしまうのは、このためです。
つまり、傷つくのは当然の反応。
「自分が弱いから」ではなく、誰にでも起こる心のメカニズムなのです。
言葉の裏にあるものを知る
利用者さんが「早く帰って」と言うとき、その背景にはこんな気持ちが潜んでいることがあります。
- 体調がすぐれなくて、誰とも関わりたくない日
- 「家に帰りたい」という本音が混ざっている
- 生活リズムが乱されてイライラしている
- 認知症による混乱や不安感が強まっている
つまり、必ずしもあなた自身が嫌われているわけではないのです。
「この言葉は、その人のコンディションの表れ」と捉えるだけで、受け止め方は変わってきます。
モヤモヤを軽くする“実用的な方法”
では、実際にモヤモヤしたときにできる工夫をまとめます。
どれか一つでも「取り入れられそう」と思ったら、試してみてください。
●1. その場ですぐ深呼吸する
強い言葉を受けた瞬間は、自律神経が乱れやすくなります。
深呼吸をゆっくり2〜3回するだけで、心のザワつきが少し和らぎます。
●2. 共感してくれる人に話す
「それはきついよね」と共感してもらうだけで救われます。
解決策は不要。まずは「わかるわかる」と受け止めてもらうことが一番の安心材料です。
●3. 感情を文字にして書き出す
ノートやスマホに「今日言われて悲しかった」「イラっとした」と書くだけで、感情が整理されます。
“吐き出し先”を作ることが大切です。
●4. 職場で共有できる文化をつくる
チームで働く以上、言葉のトゲもチームで分かち合うべきです。
「この方、今日は少し不安定かも」と情報共有すれば、みんなでフォローできます。
●5. 自分を労うルーティンを持つ
モヤモヤした日は、あえて「自分を甘やかす日」にしましょう。
コンビニスイーツを買う、好きな動画を観る、ゆっくりお風呂に入る…。
「ご褒美の習慣」を持つと、切り替えがしやすくなります。
やってはいけないNG対応
逆に、心の負担を増やしてしまう対応もあります。
- 言葉を真に受けすぎて「自分のせい」と責める
- 感情を押し殺して一人で抱え込む
- 利用者さんに言い返してしまう
どれも一時的にはスッキリするかもしれませんが、あとで必ず自分を苦しめることになります。
「受け止めすぎない」「抱え込みすぎない」ことが大切です。
それでもしんどいときは…
正直なところ、どれだけ工夫しても「無理!」と思う日もあります。
そんなときは、自分を守るために外部のサポートを使うことも必要です。
オンラインカウンセリングや、介護職向けの相談サービスを利用するのは決して弱さではありません。
むしろ長く働き続けるための“セルフメンテナンス”です。
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最後に:その経験も、あなたの力になる
たしかに、「早く帰って」と言われた日は、心にじんわりとモヤモヤが残ります。
でも、それはあなたが真剣に向き合っている証拠。
そしてその言葉の裏には、利用者さんやご家族なりの事情や感情があることも、私たちは知っています。
大事なのは「ためこまないこと」と「自分をケアすること」。
ちょっと美味しいものを食べて、誰かに話して、しっかり寝る。
それだけでも、明日は少し軽い気持ちで現場に戻れるはずです。
あなたが悩んだその時間も、きっと“介護のプロ”として大切な経験になっていきます。
モヤモヤする日もあるけれど、それでも前を向いて進もうとしているあなたは、本当に立派です。
どうかご自身を大切にしながら、この仕事を続けていってくださいね。


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