育休中って給料どうなるの?手当と収入のリアル
【育休取得前編|準備・制度】

●育児休暇について

育休中って給料どうなるの?手当と収入のリアル
【育休取得前編|準備・制度】


こんにちは、介護福祉士のみしょです。
今回は「育休中のお金事情」について、できるだけ実務に近い形でわかりやすく解説します。育休を取ったら本当に暮らしていけるのか?という不安を抱える方は多いですが、制度のポイントを押さえれば準備ができます。


この記事は育休取得を検討している人向けの「準備・制度」編です。具体的な支給額の目安、申請・手続きの流れ、家計の管理方法、育休中に注意すべき副業や収入の扱いなど、現場目線で丁寧に解説します。目次・関連記事は挿入していません。読みやすい流れでそのままご活用ください。


育休中は会社の給料が出ないの?まずは結論

端的に言うと、育児休業中に通常の給与(会社からの給料)は支払われないのが基本です。これは雇用契約上の扱いとして一般的です。とはいえ、国の制度である育児休業給付金(雇用保険)が支給されるため、完全に無収入になるわけではありません。

重要なのは「育児休業給付金の仕組み」と「自分の手取り見込み」を事前に把握しておくこと。次の章で具体的に説明します。


育児休業給付金って何?支給率と支給タイミング

育児休業給付金は雇用保険から支給される手当です。ポイントは以下のとおり。

  • 支給率
    • 休業開始からおおむね最初の6か月:休業開始前の賃金の67%
    • それ以降:休業開始前の賃金の50%
  • 支給タイミング:通常、2ヶ月ごとに振り込まれるケースが多いです(詳細はハローワークの案内に従ってください)。
  • 支給要件:雇用保険の被保険者期間や勤務形態など一定の条件を満たしている必要があります。

金額は「休業開始前の賃金(原則として直近6か月の平均)」を基に算出されます。支給額は税・保険の扱いにより手取りが変わりますが、実務上は支給額の約8〜9割が手取りになるケースが多いです(個人の保険・税負担により差があります)。

具体例(イメージ)

仮に休業開始前の支給合計(賃金)が 300,000円 の場合:

  • 最初の6か月:300,000円 × 67% = 201,000円(額面)
  • 7か月目以降:300,000円 × 50% = 150,000円(額面)

実務上の手取りイメージ(支給額の約85%〜90%を手取りの目安とした場合)

  • 最初の6か月:201,000円 → 手取り概算 約170,850円〜180,900円
  • 7か月目以降:150,000円 → 手取り概算 約127,500円〜135,000円

(上記はあくまで目安です。社会保険や税金、扶養状況によって変わります。)


申請・手続きの流れ(簡潔)

手続きの流れは基本的に次のようになります。会社ごとに細かな実務は異なるので、早めに人事担当や就業規則を確認してください。

  1. 育休取得の意思を会社(上司または人事)に伝える(通常、申請書類の提出が必要)。
  2. 会社側で育児休業の休業開始日を確認・記録。
  3. 育児休業給付金の申請は通常、会社が代行してハローワークに申請するケースが多い(あなた自身でハローワークに行く指示がある場合もあるため、会社の指示に従う)。
  4. 支給が決定すると、2か月ごとに指定口座へ振り込まれることが多い。

ポイント:申請のための書類(勤務日数の証明、賃金証明など)は会社が準備することが多いです。申請漏れや書類不備があると支給開始が遅れるので、手続きの進捗は自分でも定期的に確認しましょう。


社会保険・税金の扱い(育休中の重要ポイント)

  • 厚生年金・健康保険料:育休期間中は一般に免除されるケースが多く、将来の年金記録に不利にならない配慮があります(会社での手続きにより免除扱いになるため、人事と確認を)。
  • 雇用保険料:育休中は雇用保険の被保険者資格自体は続きますが、給付金は雇用保険から支払われます。
  • 住民税・所得税:育児休業給付金自体は課税対象外(非課税)ではありませんが、給与と給付金の組み合わせや前年の所得によって住民税の請求がある場合があります。住民税は前年の所得に基づくため、育休直後に前年分の住民税を支払う必要が出るケースがある点に注意。

※制度細目や運用は変わることがあります。手続き前に会社の人事、ハローワーク、または社会保険労務士に確認するのが安全です。


育休中に働く(副業・再就労)と給付金の関係

育児休業給付金を受け取っている期間に働く場合、給付金に影響が出ることがあります。ハローワークの基準として実務上よく言われるのは次のとおりです(目安):

  • 就労日数が月11日以上、または
  • 労働時間が月80時間以上になると、給付金の支給が減額・停止される可能性が高い

したがって、育休中に「ちょっとしたアルバイト」「短時間の勤務」などを行う場合は、上記ラインを超えないように注意が必要です。

ブログ・YouTubeなどの広告収入はどう扱う?

広告収入そのものは「労働時間」と直結しにくい収入形態ではありますが、次のようなケースで問題になる可能性があります。

  • 毎日作業している、かつ収入が継続的に高額 → 「事業的規模」と判断されると、実質的に働いていると見做されることがある
  • 業務委託契約など「労働」に近い形で報酬を受けている → 就労扱いになる可能性が高い

対策:事前にハローワークで相談するのが最も確実です。ケースバイケースなので自己判断は避けましょう。


家計のシミュレーション(事前準備で安心度が上がる)

育休に入る前に、以下のシミュレーションをしておくと安心です。

  1. 現状家計の収入と固定費を洗い出す(住宅ローン、光熱費、保育料の見込みなど)。
  2. 育児休業給付金の見込み額を算出(休業前の賃金×67%/50%を目安)。
  3. 育休中の手取り見込みで差額を計算。不足する分を「貯金」「配偶者収入」「節約」で補う計画を立てる。
  4. 必要なら会社の福利厚生(貸付制度、育児支援制度)や自治体の子育て支援制度を確認する。

具体的な家計例(イメージ)

たとえば休業前の平均賃金が 300,000円 の場合、先に計算したとおり育休初期の支給額は 201,000円(額面)。手取り目安は約 170,850円〜180,900円。この額で現在の家計が回るかどうかを確認します。

固定費が高い場合は、育休前にできるだけ生活費の見直し(サブスクの解約、光熱費の節約、保険の見直し)と、育休直前に可能なら貯蓄を増やしておきましょう。


育休前に確認しておくこと(実務チェックリスト)

  • 会社の就業規則で「育休の扱い」「復職ルール」「ボーナスや昇給の考え方」を確認
  • 人事に育休開始日の申請方法・育児休業給付金の申請の流れを確認
  • 健康保険・年金の免除手続きが会社で行われるか確認
  • 住民税・前年の所得による税負担について家計で調整
  • 副業や業務委託の予定がある場合はハローワークに相談

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育休中のリアルな体験談(現場からの声)

ここでは現場でよく聞くリアルな声を紹介します。

  • 「育休給付金だけでも生活は回った。だが、ボーナスがなくなることを想定して貯金しておいた方が心の余裕がある」
  • 「社会保険料が免除になって助かった」
  • 「育休中に扶養の手続きや住民税の請求で一時的に慌てたので、税・年金の扱いも事前に確認しておくべき」
  • 「夫婦で家事・育児の分担を決めておくと復職後の負担が減る」

体験談の共通点は「事前準備」と「情報確認」。情報を集め、リスクを想定しておくことで精神的な負担はぐっと下がります。


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よくある質問(Q&A)

Q:育休中でもボーナスって出るの?

A:ボーナス支給の有無は会社の就業規則によります。一般的には育休期間中はボーナスの対象外となるケースが多いので、事前に人事に確認してください。

Q:育休中に病気になったらどうなる?

A:疾病によっては傷病手当金や別の制度に該当する場合があります。育休と傷病手当の併給など細かいルールがあるため、会社の担当者や健康保険組合に確認してください。

Q:育休後すぐ転職しても大丈夫?

A:可能ですが、育休中の働き方や給付金の扱い、在職期間など複合的な要素が絡みます。転職を検討する場合はハローワークや社会保険労務士、転職エージェントに相談すると安全です。


最後に|準備が不安を消す最大の手段

育休は「育児に集中できる時間」である一方、家計では見えない不安が出やすい期間でもあります。だからこそ、早めに情報を集め、家計シミュレーションを行い、会社や公的機関に確認しておくことが重要です。

最も効果的なのは「事前準備」と「相談」。具体的には:

  • 人事に制度の流れ(申請方法・復職ルール)を確認
  • ハローワークで給付金の要件を聞いておく
  • 家計の固定費を洗い出して貯金・節約案を作る
  • 必要なら専門家(社労士・税理士)やカウンセラーに相談する

育休は人生の重要な時間です。お金の不安に潰されず、安心して育児に向き合えるよう、今できる準備を一つずつ進めていきましょう。あなたの育休が「安心して過ごせる時間」になりますように。


※ 本記事は制度の概要・実務の一般的事例を元に作成しています。具体的な手続き・金額・要件は個別事情や法改正により変わる可能性があります。最終的な確認は会社の人事、ハローワーク、または専門家へご相談ください。

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