介護職って実際どんな仕事?現場のリアルを話します
目次
はじめに
「介護職って大変って聞くけど、実際はどんなことをしているの?」
「やりがいがあるって言うけど、本当?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は特別養護老人ホームで働く介護主任の私が、現場のリアルを包み隠さずお伝えします。
テレビやニュースだけでは見えてこない、介護職の「本当の姿」を知っていただけたら嬉しいです。
現場でやっている主な仕事
介護職の1日は、生活のすべてを支えることから始まります。
具体的にはこんな業務があります:
- 食事介助:誤嚥しないように注意しながら、安全に食事をサポート
- 排泄介助:トイレ誘導やおむつ交換。プライバシーへの配慮も重要
- 入浴介助:転倒の危険を避けつつ、清潔を保つためのサポート
- 更衣や整容の支援:着替えや髭剃り、髪のセットなど
これらを単に「手伝う」のではなく、その人らしさを大切にしながら支援するのが、介護の本質です。
想像以上に「観察力」が求められる仕事
介護職は、ただ身体を使うだけではありません。
「あれ?今日はいつもより食事の進みが遅いな…」
「表情が曇ってるけど、何かあったのかな?」
こうした“小さな変化”に気づく観察力がとても大事です。
ときにはそれが、体調の急変を未然に防ぐサインだったりもします。
「介護=体力勝負」と思われがちですが、実は繊細な心のアンテナが必要な仕事でもあります。
しんどい時もある、でもそれ以上に…
もちろん、楽なことばかりではありません。
- 認知症による暴言・暴力
- 夜勤中の急変対応
- 人手不足による過重な業務
そんな現実も、確かにあります。
でも――
利用者さんに「ありがとう」と笑顔で言われたとき、
家族から「本当に助かってます」と頭を下げられたとき、
心の中に、じんわりとあたたかいものが広がります。
「この人の人生の一部に、私が関われているんだ」
そんな実感が、この仕事のやりがいです。
チームで支える「連携」が命
介護職は一人ではできません。
看護師、リハビリ職、ケアマネ、管理栄養士など、さまざまな専門職と連携して、利用者さんの生活を支えています。
ミスが命にかかわることもある現場だからこそ、
「報告・連絡・相談」=ホウレンソウは本当に大事。
毎日の申し送りや記録業務も、「チームケア」の柱になります。
まとめ:介護職は、人生を支える仕事です
介護職は、ただのお世話係ではありません。
その人の「最期まで自分らしく生きる」を支える、人生に深く関わる仕事です。
しんどいこともあるけど、笑顔や感謝に救われることも多い――
それが現場で働く私たちのリアルです。
介護の世界に少しでも興味がある方は、ぜひ一度、見学や体験をしてみてください。
テレビやネットでは見えない「本当の介護」が、そこにあります。
この記事が、介護の仕事に関心のある方の参考になれば嬉しいです。
現場から、心を込めてお届けしました。
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