人見知りでも介護職はできる?|私の体験談と乗り越え方【介護主任が解説】
【介護職を目指すあなたへ】
「介護職に興味はあるけど、人と話すのが苦手で…」
「人見知りの自分に向いてるのかな…?」
そんな不安を抱えているあなたへ、
介護主任として働く私の“最初の一歩”と、実際に乗り越えてきた経験をお話しします。
実は、私も重度の人見知りでした
現在は介護主任として新人教育や現場管理をしていますが、
介護を始めた20代の頃は極度の人見知りでした。
初出勤の日、利用者さんに「おはようございます」と声をかけるだけで顔が真っ赤。
ナースコールが鳴っても、「自分が行ったら迷惑じゃないか」と一歩が踏み出せず、先輩に注意されたこともあります。
正直、「自分には向いていないのでは…」と本気で辞めようと思った時期もありました。
ですが、今ははっきり言えます。
人見知りでも、介護職は十分やっていけます。
人見知りが“強み”になる瞬間
介護は「元気に話しかけられる人」だけが活躍できる仕事ではありません。
むしろ、静かに寄り添える人が必要な場面もたくさんあります。
- 人と話すのが苦手な利用者さんへの対応
- 認知症で不安が強い方のそばに、ただ一緒に座る
- 表情や仕草から気持ちを汲み取り、必要な支援を行う
人見知りの人は、
「観察力」「傾聴力」に優れていることが多いんです。
「話すのは苦手」=「聞くのが得意」だからこそ、利用者さんの小さな変化に気づけることがあります。
私の失敗談と学び
新人の頃、食事介助で利用者さんに「もっとゆっくりして」と注意されたことがありました。
私は焦って、どう声をかけていいか分からず固まってしまったのです。
ところが後で先輩に言われたのは――
「無理に話さなくてもいい。表情を見て、相手のペースに合わせればいいんだよ。」
この言葉で気づきました。
「話さなきゃ」ではなく「寄り添えばいい」のだと。
それからは「どう声をかけるか」ではなく、
「どう一緒に過ごすか」を大事にできるようになりました。
少しずつ慣れていく方法
人見知りを克服するのに特別な方法は必要ありません。
小さなステップを積み重ねていくだけで十分です。
- まずは「おはようございます」と挨拶する
- 利用者さんと目が合ったら笑顔を返す
- 分からないことは短くても「教えてください」と聞く
- 先輩の声かけをそばで聞き、言葉をマネしてみる
こうした小さな挑戦を続けるうちに、
気づけば「自然に会話ができている自分」に出会えます。
職場の種類と人見知りとの相性
介護の職場にはさまざまな形があります。
人見知りだからこそ、向き不向きが分かれるのも事実です。
特別養護老人ホーム(特養)
利用者数が多く、にぎやかですが、チームで協力できる安心感があります。
「一人で会話を盛り上げる必要はない」ので、人見知りでも働きやすい面もあります。
グループホーム
少人数でアットホーム。
人見知りの人には「深く寄り添える」この環境が向いていることが多いです。
デイサービス
レクリエーションやイベントが多く、会話量も多い職場。
「人見知りを克服したい」と考える人には成長の場になります。
人間関係の壁と乗り越え方
介護の仕事で一番ストレスを感じやすいのは、
実は利用者さんより同僚や先輩との人間関係かもしれません。
- 先輩に注意されて萎縮してしまう
- 意見を言えずに仕事を抱え込む
- 会議で発言できない
私も同じでした。
でも次の工夫で少しずつ楽になれました。
- メモを取って「質問リスト」を作り、まとめて聞く
- 分からないことは一度で解決しようとせず、段階的に学ぶ
- 「ありがとう」を必ず言う習慣をつける
小さな積み重ねが、職場での信頼につながります。
そして一度信頼が生まれると、人見知りでも自然に会話が増えていきます。
人見知りでもキャリアアップできる
私自身、最初は「人見知りだから昇進は無理だろう」と思っていました。
でも、資格取得や研修に挑戦することで自信がつき、今は主任という立場にいます。
- 介護福祉士(国家資格)
- 認知症介護実践研修
- ユニットリーダー研修
資格を通して知識とスキルがつくと、
「話すこと」よりも「できること」で評価されるようになります。
\人見知りでも安心して働ける職場多数/
まとめ:人見知りでも介護職はできる
「人見知りだから介護は無理」と思う必要はありません。
介護には多様な人材が必要であり、あなたの特性が必ず活きます。
- 人見知りは「観察力」「傾聴力」の強みになる
- 無理に話さなくても「寄り添う」ことで信頼される
- 職場選びで働きやすさが大きく変わる
- 資格取得で自信とキャリアが広がる
私も最初は人見知りで辞めかけました。
でも続けてきた今、「人見知りだったからこそできた介護」があると心から思います。
あなたも自分のペースで、一歩ずつ挑戦してみませんか?


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